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"噂の女"神林広恵のナイショの一説

北朝鮮の核実験と元「家族会」蓮池透氏が協調路線に変節した深い理由

rachi_hasuike.jpg『拉致―左右の垣根を超えた闘いへ』

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ギョーカイの内部情報を拾い上げ、磨きをかけた秘話&提言。

 北朝鮮が核実験に踏み切ったことが報じられたが、この核実験についてまたもや強硬路線を叫んでいるのが、拉致被害者家族会と救う会の面々だ。だが、その中で一線を画しているのが、前家族会事務局長だった蓮池透氏。

「かつて蓮池さんは家族会の中の”顔”として、マスコミにも頻繁に登場し、過激な主張を繰り返し来ました。『これは戦争だ』などと、日本の核武装にまで言及していた。しかし、事務局長を辞めた頃から、その発言内容は対話路線といった柔軟なものになっていったのです」(北朝鮮問題に詳しいジャーナリスト)

 かつて『噂の真相』でも、家族会の中でも最強硬派の蓮池氏に対し「過激な制裁論だけでは問題は解決しない」と批判してきた。しかしここ数年、その主張は180度転換している。

 さらに蓮池氏は今年5月には『拉致――左右の垣根を超えた闘いへ』(かもがわ出版)を発売、その中でも日本の対北朝鮮への圧力政策に疑問を呈し、政府間の直接交渉による帰国実現という柔軟な対話路線を訴えている。

 これに対し「自分の家族全員が帰国したからだ」という現・家族会事務局長の増元照明現事務局長からの批判の声も上がっているが、蓮池氏のこの転換は一体どういうことなのか。

「確かに、弟一家が全員帰国したこともあるでしょう。しかしそれだけではない。蓮池氏本人も認めていることですが、弟から北朝鮮の実情、そして日本について話し合いを続けてきたことも大きい。 蓮池氏は当初『北朝鮮は狂った国』などと主張し、帰国した弟と激論になったといいます。しかし、真剣に話し合ううち、自分の考えを変えていったようです」(前出ジャーナリスト)

 弟との話し合いにより、過激な洗脳が解かれ冷静に拉致問題の本質を考えられるようになった。拉致家族の中からこうした対応ができる人物が出てきたことは、拉致問題解決にとってもよい方向といえよう。

 さらにもうひとつの鍵が家族会、そして救う会の内情にあるという見方もある。家族会の内情に詳しい北朝鮮ウォッチャーはこう解説する。

「蓮池さんは事務局長時代、マスコミの記者と癒着しているなどと批判をされ、事務局長を辞めたといわれていましたが、実はその頃から、家族会や救う会は内紛のようなことを繰り返し、メチャクチャな状態だった。最近でも佐藤勝巳氏が追放される、という事件も起こるなど主導権争いも酷い。また発足当初から集まった支援金などの経費の不透明さも指摘されていました。そうした利権争いや内紛に嫌気がさしたことも、蓮池さんの”転向”に一役買ったのではないでしょうか」

 蓮池氏は今年行われた講演でも、植民地時代の「過去の清算」を具体化させた上で、一刻も早い拉致被害者救出を訴えている。蓮池氏の冷静な訴えが、家族会にも波及することを願うばかりだ。
(文=神林広恵)

拉致―左右の垣根を超えた闘いへ

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最終更新:2014/10/10 17:40
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