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驚愕! 千葉市長汚職事件のキーマンは大手新聞と警視庁の幹部だった

 首都圏で100万人規模の政令指定都市といえば、ちょっとした県知事クラスをもしのぐ影響力を持っているものだ。そんな主要都市のひとつに数えられる千葉市で、8年間トップだった鶴岡啓一市長が100万円のわいろをもらった収賄容疑で再逮捕されたのは、今月14日のこと。摘発したのは、東京地検特捜部と並んで政治家の捜査に強い警視庁捜査2課だ。

「どうしてあの官僚出身の堅物が」「よりにもよって警視庁に逮捕されるなんて」

 地元では、そんな意外な受け止め方が多いようだが、一皮むくとこの事件、マスコミもからんだかなりやばいスキャンダルをはらんでいることがわかってきたので、報告しておこう。

 逮捕容疑を見ておくと、千葉市発注の街路工事などをめぐり、2005年5月に、土木建築会社「東起業」(東京都江東区)から現金100万円を受け取ったという。これとは別に100万円を受け取った容疑で逮捕されており、わいろ額は計200万円。

 だが、「鶴岡さんは東大法学部から自治省に入り、政治資金に関する法律整備も手掛けた人物で、カネについてはまさに堅物。こういっちゃなんだけど、たかが100万、200万のカネを喜んで受け取るような人じゃない」――千葉市役所の幹部たちはこう断言する。では、鶴岡容疑者と東起業の接点はいったいどこにあるのか。

 実は、警視庁が取り調べのなかで、鶴岡容疑者にこんな興味津々の追及をしているという。警視庁関係者の証言をもとにそのやりとりを再現してみよう。

「X新聞(大手紙)のIを知っているね」

「ええ。で、それがなにか」

「東起業の社長をあなたに紹介したのは、Iだったそうじゃないか」

「記憶がはっきりしない。それに、業者を紹介されるような場所にわたしは行かない」

 堅物を繰り返し強調する鶴岡容疑者。そこへ、思わぬ質問が飛ぶ。

「●●という警察庁幹部をご存じだね」

「知っている」

「『●●を囲む会』なるものがあるというじゃないか。その席上に出席した東起業は、Iからあなたを紹介してもらった。そういう話が出ているんだよ」

 警視庁関係者の証言によると、ここに登場するIとは、大手紙の幹部。そして、Iの仲介で鶴岡容疑者と東起業が出会ったきっかけは、●●なる警察庁の有力幹部を囲む親睦団体だったというのだ。

 ここでは、大手紙の名はあえて伏せておくことにする。なぜなら、この取り調べの模様をキャッチした大手紙の現場から、詳細な報告が上層部に上がっていると想定されるからだ。スクープで鳴らすこの大手紙のことだから、自らのウミを出し切るつもりでスクープしてくれるに違いない。そんな自浄作用も期待しつつ、続報を乞うご期待!
(文=編集部)

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最終更新:2009/05/20 11:00
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