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本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」Vol.22

SMAP草なぎ剛の早期復帰決定に闇社会が動き出す可能性?

kusanagi_hondakei.jpgどんな顔で戻ってくる?

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!

 公然わいせつ容疑での逮捕から、わずか36日目で復帰することになったSMAPの草なぎ剛。その背景には、草なぎに対する世間の同情論が高まったことがあるようだが、はたして、この”早期復帰”は正解なのか? 筆者は、その昔、ビートたけしが「フライデー襲撃事件」を起こし、当時、所属していた太田プロダクションが、復帰時期とその後の対応を誤ったことで大変な目にあった事実を取材しているだけに、草なぎの復帰時期に関しても危惧している。

 1986年、たけしは、愛人と家族のプライバシーまで執拗に取材していた講談社の写真週刊誌「フライデー」に怒りを感じていた。そこに来て、身内同然に接近していた同誌記者Iが、愛人を暴力的に取材したことに怒りが爆発。たけし軍団を引き連れ、「フライデー」編集部を襲撃して逮捕された。事件後、世論は「フライデーの取材方法も行き過ぎ」と、たけしへの同情が高まった。筆者も、タレント生命を捨てる覚悟で編集部に乗り込んだたけしに、個人的には敬意を表するが、しかし、どんな理由があるにせよ、暴力は許されない。

 結果的に、たけしは懲役6カ月・執行猶予2年の判決を受けた。判決が出るまでの間、太田プロはたけしを半年以上謹慎させていたが、判決後、たけしは1週間足らずで、日本テレビの『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の収録に参加。この判断がまずかった。マスコミから、「復帰が早すぎる」とバッシングを受けたのだ。また同時に、「こんなに早く復帰させるとは許すまじ」と、右翼団体が街宣車で日本テレビや太田プロに抗議行動を開始した。

 ところが太田プロの幹部は、右翼との話し合いに応じるどころか、逃げる一方。日増しに街宣車の台数は増え、収拾がつかない状態に陥った。その間、水面下では、右翼団体との話をつけることで、漁夫の利を得ようとする闇勢力が跋扈した。

 たけし自身は、事務所はあてにならないと、単身、右翼団体の上位組織である広域暴力団のトップの家に出かけ、「これ以上、弱い芸人をいじめないでください」と直訴。その後、右翼の抗議行動はピタッと止まり、たけしは本格復帰を果たすことになる。直後に出演した日本テレビの『スーパーJOCKEY』で、たけしが、ツービートのギャグだった「『赤信号、みんなで渡れば怖くない』と言うのは、いけないことだ」といったような発言をしたのを記憶している。これは、世間に向けての謝罪でもあった。また、事件をきっかけとして、たけしは太田プロから独立。オフィス北野を立ち上げ、その後の活躍はもはや説明するまでもない。

 社会的影響力も高く、公人扱いされることも多い人気タレントは、その分、マスコミからの批判や右翼団体などの抗議にも遭いやすい。攻撃するほうにも「公益性が伴う」という大義名分があるからだ。今回の草なぎの行動も、ファンを裏切り、テレビ業界やスポンサー企業などの多くの関係者に迷惑をかけ、国家的事業である地デジ推進キャンペーンにもミソをつけた。どんなそしりも逃れないだろう。

 筆者は、草なぎ事件はジャニーズのタレント行政の破綻の末の出来事だと草なぎに同情している。だが、それにしても復帰が早すぎると思わざるをえない。

 これほどの早期復帰は、ジャニーズの「力」があってこそ。これまでも、その絶大なる力で強引にビジネスを進めてきたジャニーズへは、業界内外で反発がくすぶってきた。今回の復帰に関しても、ジャニーズの横暴さに泣かされてきた芸能関係者が水面下で”ジャニーズ潰し”に動いているという情報がある。有名ジャニタレのスキャンダラスな写真を一部のマスコミに流出させるようなのだ。

 また万が一、たけしの時のように、闇勢力からの抗議行動が起こった場合、事務所は対応できるのだろうか。草なぎ個人にそのしわ寄せが行かないだろうか。草なぎを潰さないためにも、復帰時期をもう一度検討する必要があると思う。
(文=本多圭)

FAMOSO (ファモーソ)

フライデーではなくフォーカスをパクった表紙。

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最終更新:2013/02/08 11:29
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