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大作続々 ロン・ハワード最新作 『天使と悪魔』に注目

angeldemon_0515.jpg『天使と悪魔』
配給: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

 世界の映画産業の中心地・ハリウッドを擁するアメリカでは、5月第1週の週末からサマーシーズンに突入。全米では『X-MEN』シリーズの最新作『ウルヴァリン/X-MEN ZERO』(日本公開は9月)が1日から公開され、その口火を切った。8日には『スター・トレック』がこれに続き、今後、毎週のように各スタジオが巨額の製作費を投じた超大作が封切られていく。

 日本で夏興行といえば、学校が夏休みに入る7月下旬あたりからで、例えば夏恒例の『ポケモン』映画は毎年7月の第2週か第3週に封切られる。しかし、近年、洋画のメジャー大作は海賊版流出防止も兼ねて、世界で一斉に封切られることが多くなってきた。そのため、全米サマーシーズンの大作も日本ですぐに公開されることが多く、いわゆる”夏の大作”が5月、6月に渡って続々と公開されていく。

 そうしたアメリカにあわせる形で日本でも早々に封切られる夏の大作の第1弾ともいえるのが、5月15日全世界同時公開の『天使と悪魔』。トム・ハンクス主演、ロン・ハワード監督で日本でも興行収入90.5億円の大ヒットとなった2006年の『ダ・ヴィンチ・コード』のシリーズ第2弾だ。

『ダ・ヴィンチ・コード』では、トム・ハンクス演じるハーバード大学の象徴学の権威ロバート・ラングドン教授が、パリを舞台にレオナルド・ダ・ビンチの描いた「最後の晩餐」に秘められた暗号を読み解き、キリスト教の隠された秘密を暴き出したが、『天使と悪魔』では、ガリレオ・ガリレイの残した暗号を、前作に続いてトム・ハンクスが演じるラングドン教授が解き明かしていく。

 スイスの科学研究所セルンで研究されていた”反物質”という核エネルギーをも上回る物質が盗み出され、ラングドンはそれを秘密結社”イルミナティ”の犯行と見抜く。イルミナティは、ガリレオもメンバーだったとされており、長らくバチカンのカトリック教会から弾圧されていた科学者たちの秘密結社だ。

 バチカンでは折りしも、ローマ教皇が崩御したことで、次期教皇を選出するコンクラーベ(教皇選挙)が行われようとしていたが、イルミナティは有力な枢機卿4人を誘拐。1時間ごとに殺害にしていき、最後に反物質を爆発させバチカンを消し去ろうとたくらむ。ラングドンはセルンの研究者ビットリア(アイェレット・ゾラー)とともにローマ、バチカンを奔走し、事件解決に挑むが…。

 歴史の謎解きミステリーとしては前作同様に楽しめるが、加えて今回は誘拐された枢機卿の殺害および反物質の爆発までの期限が設定されており、ラングドンはその中で事件を解決しなければならない。タイムリミット・サスペンスとしておのずと緊張感が生まれ、物語はスピーディーに展開して息つく暇もない。

 ちなみに、原作では『天使と悪魔』の方がシリーズ1作目で、『ダ・ヴィンチ・コード』よりも前の話。映画では”続編”となっているが、2作に共通するのはラングドン教授が主人公であるという点くらい。『ダ・ヴィンチ・コード』を見ていなくても特に心配することはない。

 冒頭の話に戻るが、この『天使と悪魔』に続いて、日本では5月29日に『スター・トレック』(全米公開5月8日)、6月13日に『ターミネーター4』(全米公開5月21日)、6月20日に『トランスフォーマー/リベンジ』(全米公開6月24日)、7月15日に『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(全米公開7月15日)と、洋画大作が日米で間を置かずに公開されていく。

 洋画の苦戦が伝えられて久しく、今年も1~3月の四半期は邦画の興行収入が洋画を上回っているが、今年は夏にこうした1本で数十億円~100億円の商いが見込まれるシリーズの超大作がそろっていることから洋画復権に期待がかかっている。まずは『天使と悪魔』から、”洋画の熱い夏”を楽しみたい。
eiga.com編集部・浅香義明)

『天使と悪魔』
『天使と悪魔』注目キーワード集&トム・ハンクスほかインタビュー
『スター・トレック』
『スター・トレック』J・J・エイブラムス監督インタビュー
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『トランスフォーマー/リベンジ』
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ダ・ヴィンチ・コード

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最終更新:2009/05/16 18:00
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