民主党・小沢一郎氏 突然の退陣は「自民潰し」の最終手段だった!?
#政治 #民主党 #小沢一郎 #由利太郎のディープインサイド
警察・検察当局およびマスコミの内情に精通するジャーナリストが、テレビでは絶対に報道しない、気になるニュースの裏側をレポートします。
5月11日の午後、いきなり辞任会見に臨んだ民主党の小沢一郎代表に、「なんでこのタイミングなの?」と驚いた向きも多かったようだ。
無理もない。西松建設の不正献金事件で公設秘書が逮捕されたのは3月3日。起訴された3月24日時点でも辞意はなく、5日後の千葉県知事選で民主党推薦候補が破れて、これまた不正献金疑惑がささやかれていた自民党系のタレント候補・森田健作氏の当選を許してしまっても、小沢氏は「地方選挙は進退問題とは関係ない」と突っぱねていたからだ。
では、このタイミングはいったい何なのか?
小沢氏に近い民主党幹部は「小沢は『あえて身をなげうち』と辞任会見で言っただろ。あれがキーワード」と前置きして、本誌にこう打ち明けてくれた。
「小沢辞任によって、自民党議員をなかなか立件しない検察を追い詰める手に出たんだ。肉を切らせて骨を断つ、まさに最後の手。実は、小沢についている大物中の大物ヤメ検、元東京地検特捜部長のKがすでに動いていて、小沢の辞任と交換条件で、自民党ルートの摘発を促しているんだよ。民主党を粉砕した特捜部に、その返す刀で自民党をぶった切ってもらう。きたる衆院選前に民主党を逆転勝利に導くための最後の秘策なんだ」
民主党内にも、こうした小沢の思惑を代弁するような発言が相次いでいたことをご存じだろうか。小沢降ろしの急先鋒だった仙谷由人元政調会長は、辞任表明の感想を聞かれて「いろいろな要素を冷徹に計算し政治決断された。政治家として立派な判断だと実感した」と絶賛。同じ反小沢派で知られた渡部恒三最高顧問も「賢い、勇気ある、素晴らしい判断だ」と発言している。今回の辞任が、政治的に賢く計算されたものであることを暗にほのめかしているのだ。
この賢い計算は、もちろん、検察の捜査事情を酌んだ方程式にほかならない。検察関係者によると、特捜部がなかなか立件しないのは、「国策捜査機関だから」という単純な理由だけではないというのだ。この関係者が、声をひそめて言う。
「ターゲットに上がっている二階俊博経産相をはじめ、自民党幹事長経験者、元財務大臣、あるいは知事クラス2人について、西松建設の不正献金を認める秘書らの調書がすでに作成されている。いま、特捜部はゴーサインが出るのをひたすら待っている状態。ところが、小沢ほど金額が大きくなく、検察上層部も腰が重い。そこで、小沢が辞めれば、自民党を立件しないと不公平になるという世論が起きて、検察も重い腰を上げるのではないかと小沢は踏んだんだ。実際、小沢についている元特捜部長Kはそういって検察を必死に説得しているようだ」
はたして、小沢のもくろんだ最後の逆転劇は起きるのか。死んだかのようにみえる特捜部の次の一手に注目してみよう。
(文=由利太郎)
もう少しだったのに……?
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