“取締役グラドル”仲村みうが所属プロのビジネスにダメ出し!
#アイドル #企業 #インタビュー #仲村みう
3月に所属プロ「エートップ」の取締役に就任したグラビアアイドルの仲村みう。異例の昇格を果たした彼女が考える、理想の芸能プロ経営とはなんなのか? アイドルとして、そして取締役として、芸能界を取り巻く環境からタレントマネジメントの在り方まで”アイドル目線の芸能プロ経営”を語る──。
──まず、取締役に就任した経緯を教えてください。18歳の現役アイドルが、所属事務所の経営に携わるというのは極めて異例ですよね。
仲村(以下、仲) そうかもしれないですね。取締役就任のお話をいただいたのは、ホントに突然だったんです。そりゃあ、ビックリしましたよ。
事務所社長(以下、社) それまで幾度となくスカウトやタレントの育成方法などについて、仲村と話していたので、ごくごく自然な流れで取締役の話を提案したんです。
──打診を受けたとき、仲村さんはどう思いました? かなり責任のある職務ですが……。
仲 う~ん、あんまり深く考えず、即断しました。だって、”取締役”って響き、なんかカッコイイじゃないですか(笑)。もともと会社(エートップ)とはタレント契約ではなく、社員契約だったので、そんなに違和感はなかったかな。
社 言ってなかったけど、取締役になったら、家族旅行などで還元していたボーナスもなくなるから。
仲 えええ、うそ~っ!!
社 そうだよ。その分、経費の使える幅が広がったでしょ?
仲 まぁ、確かにそうだけど……。
──それでは、取締役としての仲村みうさんに伺います。ズバリ、良い芸能プロとは?
仲 スタッフやタレントの誰もが相談に乗ってくれて、ストレスなくタレント活動ができる事務所ですね。自分の場合、事務所に先輩がいなかったので、なかなか気軽に相談ができなかったんですよ。だから、今は後輩の相談には極力乗ってあげたり、撮影現場でアドバイスを送ったりするようにしています。ただ、そう言うとエラそうですが、私もまだ芸歴4年。人のことを厳しく言える立場ではないので、ホントに軽いノリですよ。アドバイスにしても、「靴下はこう脱いだほうがエロいよ」とかですし(笑)。
──仲村さんが自分自身でアイドルをプロデュースするとしたら、どういう女のコがいい?
仲 キャラクターにもよると思うんですが、自分はグラビアを好きでやっているので、楽しみながら水着になってくれる女のコがいいですね。
──ぜひ売り出したいグラビア誌は?
仲 いや、この時代、媒体を選んでいる場合じゃないですよ、やっぱり(笑)。
──では、どういう女のコが売れると思います?
仲 う~ん。今も事務所のオーディションに応募してくる女のコは多いんですが、なかなか「コレだ!」っていう当たりがないんですよね。ルックス的に問題があったり、年齢的に厳しかったり。16~17歳くらいで、いかに自分をセクシーに表現できるかを知っているコがいいんですが……。
──それは若くて巨乳ってこと?
仲 いえ、今は胸が大きいだけでは需要がないんです。かといって、細すぎるとグラビアには向かない。全身のバランスが重要なんです。あとは個性ですね。よくプロフィールに「笑顔がチャームポイント」って書いてくるコがいるんですが、当たり前のことじゃないですか。それなら「笑えません」ってアピールしてくれたほうが、よっぽど目を引きますよ。
●タレントの売り出しにテレビはもはや不要?
社 仲村と応募者のコについて、よく話すんですが、ホントに意見がかみ合わないんですよ。
仲 社長は、自分の好みで女のコを入れすぎるんです(笑)。ウチの事務所には、自分より年上でも幼く見えるコが多いので、そういう幼顔が好きなんだと思いますね。
社 いや、それは需要があるから……。
仲 でも、DVDを撮っても売れないじゃないですか!
社 そうは言うけど、DVDに出すというのは、かなり重要なんだよ。それに彼女たちの将来性にかけているんだから、今すぐ売れなくても大丈夫!
──基本的にエートップは、20歳以下の女性アイドルが9人所属していますが、事務所経営という観点から見て、やはりDVDの売り上げは収益の中でも大きなウエイトを占めているんですか? グラビアはノーギャラの場合もあって、お金にならないってよく聞きますけど……。
社 ウチがなんでやっていけるかというと、プロダクション業務のほかにDVDメーカーにキャスティングしているからなんです。ココだけの話、タレントの出演料だけだとウチは赤字なんです。それをキャスティングしているソフトの売り上げで補填している状態ですね。
──なるほど。でも仲村さんの売り方を見ると、御社の営業はほかの芸能プロのそれとは異なっている気がします。
社 ウチが「珍しい」とよく言われるのが、所属タレントを積極的にテレビに出さないで、雑誌を重点を置いていることですね。テレビでは万人ウケする女の子が求められるけど、グラビア雑誌では”ロリ系””お菓子系””熟女系”など読者層が細分化されていて、そこにハマれば仲村みたいに自然体で出演して伸びる可能性が高い。だからウチはテレビをまったく重視していないんですよ。営業にも行かないですし。
仲 その方針には、すごく助けられていますね。実は私、テレビに出るのが好きじゃないんです。しゃべらなきゃいけないし、無理にでも笑わなきゃいけないでしょ。キャラをつくってがんばるくらいなら、雑誌でありのままを好きになってくれる人たちを大事にしたい。そもそも私は、自分のことをアイドルとは思っていないんです。言葉で表現するなら、ビジネスマンが一番適切かな。ジャンルに囚われたくないんですよ。グラビアや文章を書く仕事は楽しいし、取締役になったのも、いろいろやってみたいからなんです。
──じゃあ、社長就任の話が来たら?
仲 それは断ります。社長を見てると大変そうじゃないですか(笑)。
(構成=高篠友一/写真=渡部幸和/「サイゾー」5月号より)
●仲村みう(なかむら・みう)
1991年、岩手県出身。06年に「ヤングマガジン」(講談社)の「ミスマガジン・ヤングマガジン賞」に選出。今年3月には所属する芸能プロダクション「エートップ」の取締役に就任。また同月には、”画像がエロすぎる”と評判のブログをまとめた公式ブログ本『ナカムライフ』(小学館)を上梓。
取締役のは売れてる?
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