「誰がファンなの!?」いつの間にか”テレビの顔”になった中山秀征
#テレビ #お笑い #中山秀征
中山秀征のファンだという人に、出会ったことがない。たまたま自分の周囲にいる人がそうなんだというだけかもしれないが、少なくとも積極的に好きだという人には会ったことは、ない。
しかし、ヒデちゃんは、テレビの世界の人気者である。現在の司会タレントの「顔」の一人と言ってもいい。日テレ午前中の帯番組『ラジかるッ』の司会を担当していたが、今度は、みのもんたの後釜的ポジションで、同局新番組『おもいッきりDON!』がスタート。お昼の顔タレントとして、よりパワーアップした感がある。
これだけ長い間、常に芸能界のトップクラスとして活躍し続けられるのは、実際ものすごいことだ。中山秀征は、なぜこんなにもテレビ界で愛されるのか。その”魅力”について、芸能レポーターの梨元勝さんにたずねてみた。
「彼は、マジメなんですよ。それでいて、さわやか」
梨元さんは、そのさわやかさが、時間帯とちょうど合っているとみる。
「午前中は非常によかったですよね。だから、『ラジかるッ』はハマってた。せっかくさわやかな時間帯なんだから、福沢くんみたいにいつも苦虫つぶしたような顔してちゃダメ。彼よりは全然いい。ただ、これからお昼にかかってくると、ニュースもいろいろこなさなきゃならなくなってくるから、笑顔だけでは難しい。これからが大変でしょうね」
ヒデちゃんの”魅力”は、マジメやさわやかだけではないと、梨元さんは言う。
「彼は、実はうまいですよ。番組での立ち位置がいい。基本的にはボケの位置にいながら、ツッコミもできる。これは、お笑いをやってた時代に学んだものなんでしょうね」
元ABブラザーズは伊達じゃなかったということか。
「彼自身は、決して笑える人ではないですよね。それでも、お笑いの経験から、どういうところで笑いがとれるかは、分かる。だから笑える人を活かす立場、つまり司会者というのが合ってたんでしょうね」
いっぽう中山秀征の所属するナベプロは、現在もテレビ界に大きな影響力をもっているが、少なからずその力もあるだろうと見るむきもある。あるテレビ局関係者に聞いた。
「自分のところでもってる枠を、代わりに別の誰かがやるんなら、ということで起用されることも多そうです。ナベプロだと名倉さんなんかもうまいですが、一人だけでは使いづらいといった事情もあるでしょうしね」
また、バラエティ番組の作家は、こう言っていた。
「まず、絶対的な司会者不足というのがあるんですよ。面白い番組づくりをするのに若手芸人を集めても、若手といっても30代だったりすることが多い。それをさばくには、大御所すぎるとお金もかかる。そんななかで、”ちょうどいい”存在なんですよね」
もちろんギャラだけの話ではない。まさにこの”ちょうどいい”存在こそが、中山秀征という存在そのものだということだ。
「みのさんなんかもそうですけど、司会者があまりにキャラが強いと、周りが死んじゃうことが多いですからね。周りのキャラを邪魔しない。同じくお昼の帯をやっている、ホンジャマカの恵さんも、まったく同じポジションですからね」
求められているのは、「無難」。そんなわけで、たとえば「可奈子はさぁ」とか「たっちはどうなのよ?」的な、若手を呼び捨てしたりするといった、ちょっと大物的な態度は、ふさわしくないとは思うが。
「巨泉さんとか小倉さんとかだと、そういった態度が似合う。ヒデちゃんは、それをさわやかな笑顔のまま言ったりするから、嫌いな人には『ヒデちゃんのくせに』と思われるんじゃないですか」(前出・局関係者)
ミスター無難めざして、がんばってください。
(文=太田サトル/サイゾー公式携帯サイト「サイゾー裏チャンネル」より)
「静かなるドン」→「おもいッきりDON! 」
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