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「知らない人にも楽しんでもらいたい」女性ラッパーMiss Mondayのやり方

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 1990年代初頭、「ダヨネ~」「よくないコレ? コレよくな~い?」なんてかる~いノリで颯爽と日本のメジャー・シーンに現れたヒップホップというジャンル。その後、Dragon AshやRIP SLYMEなどの登場によって着実に市民権を獲得すると、00年代にはジャニーズタレントの楽曲やアニメソングにもラップのエッセンスが取り入れられるようになり、今やヒップホップとJ-POPとの境目さえ分からないほど身近なモノになっている。

 そんな折、日刊サイゾーに「本格派女性ラッパー・Miss Mondayにインタビューしてみませんか?」というオファーが舞い込んできた。

 彼女が先ごろリリースしたシングル『The Light feat. Kj from Dragon Ash, 森山直太朗, PES from RIP SLYME』は、iTunes Storeで総合チャート4位を記録したほか、着うた(R)などでも多くダウンロードされるなど好セールスを記録しているそうだ。せっかくなので、現在の国内ヒップホップ・カルチャーについてもいろいろ聞いてみようと彼女を訪ねると、Miss Mondayは気さくな笑顔で取材班を迎えてくれた。

──マンデーさん……。なんてお呼びすればいいですかね? ミスマンデーさんとか?

Miss Monday (笑)。まぁ普通はみんなマンデーさんとか……だね。マンデーちゃんとか。でもだんだん省略されてきて、マンさんとかマンちゃんとかに……なってますけど(笑)。

──では、マンデーさん。アルバム「Love & The Lightw/a white lie)」が4月8日に発売されますが、どんなアルバムになりましたか?

Miss Monday 私の曲ってヒップホップというジャンルの中でも、結構ミクスチャーな感じなんですよ。レゲエも好きで良く取り入れたりしてるし。今回のアルバムでは、今までの中で一番音楽で自由に遊べたな、楽しめたなっていう感じで一枚にまとめられたアルバムです。ヒップホップに関していろんな印象を持つ方がいると思いますけど、どんな人に楽しんでもらえると思う。このアルバムや私の曲を聞いてもらうことで、ブラックミュージックへ興味を持つ最初のきっかけになってもらえばと思いますね。

──マンデーさんはこれまで、たくさんの方とコラボをしていますよね。森山直太朗さんから童子-Tさんまで。そういう風に振れ幅が大きいと、コアなヒップホップファンから戸惑いの声が上がったりということはないのですか?

Miss Monday それはあまりないですね。女性ラッパーってあんまりいないから、特に”こうじゃなきゃ”ってのがないのかも。ヒップホップというジャンルの中だけじゃなくて、音楽っていう枠で柔軟にやっていきたいと思ってるんですよね。

──逆に世間の人たちには、ロック好きならロックだけ、ヒップホップ系ならヒップホップだけみたいな、スタイルも含めてジャンルに固執する向きがありますよね。そういうリスナーの固定観念を感じることはないですか?

Miss Monday 私の場合は少なかったですね。女性のラッパーということにしても、「そんなのどうなの?」っていうのもラップを始めた最初のころだけですね。

 自分が追求している音楽と、それを幅広い人々に感動してもらうこと、その二つを両立するのって、難しいことだと思う。コアな層にも受け入れられたいし、まったく知らない人には、音楽として楽しんでもらいたい。どっちにバランスをとっていいか悩むこともあるんですよね。

 まぁ、音楽は自由にアレンジしてやっていいんじゃないかなって思ってます。カレーを作るときに、基本的なスパイシーなカレーもあれば、しょうゆ味が強いのもあってもいいなって。

──ところで最近、若手のラッパーがYouTubeを使って、アーティストを名指しで批判して、ネットでも話題となっていました。周囲との協調を重んじているマンデーさんは、こういうヒップホップ・カルチャーのネガティブな部分についてどうお考えですか。

Miss Monday う~ん……。難しいですね。私の感覚としては、そういう”ビーフ”(注:「もめごと」を表すスラングの一種)っていうのはプロレスのマイクパフォーマンスだと思ってるんです。そこで本気でケンカしたっておもしろくないから、見ている方たちが「上手いこと言うな~」ってひねりの効いた感じで仕掛けたり、返したりするとそのラッパーのすごさが分かるんだと思う。やっぱり曲を通してやらないとおもしろくないし、おもしろくないとシャレになんないんですよね。

──もしマンデーさんが、名指しで仕掛けられたらどうしますか?

Miss Monday いやいや、そればかりは勘弁してほしいです(笑)。私は、自分らしく表現したり、形にできることを、心に強く持ってやっていきたいと思ってますので。

 * * *

 と、こちらのともすればとんちんかんな質問にも一つひとつ丁寧に、真摯に答えてくれたマンデーさん。4月8日に新作アルバムをリリース、4月15日からはmixiミュージックでの特集なども掲載されるそう。また彼女のブログはほぼ毎日更新されているので、この機会にチェックしてみてはいかがだろうか。

●みす・まんでー
2000年、女性ラッパーの先駆けとしてデビュー。パワフルなステージングとスキルフルなラップでシーンから絶大な支持をうける。ジャンルの枠に囚われないスタイルを標榜し、多くのアーティストとコラボレーションを重ねている。
オフィシャルWEBサイト
http://www.missmonday.com/
オフィシャルブログ「Miss Mondayのセキララ日記」
http://ameblo.jp/missmondayoriginal/

●『Love & The Lightw/a white lie)』
実力派女性ラッパー、Miss Mondayの6枚目のオリジナルアルバム。先行シングル「The Light feat. Kj from Dragon Ash, 森山直太朗, PES from RIP SLYME」をはじめとする豪華なコラボ曲が満載。彼女のジャンル・レスな魅力が詰まった一枚となっている。4月8日発売。3,059円。

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Love & The Lightw/a white lie)

まずは試聴してみる。

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最終更新:2018/12/12 17:12
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