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映画『バサラ人間』公開記念特別インタビュー

「私を見て、もっと妄想してほしい」仲村みう18才の告白

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 ジュニアアイドルとしてデビューし、現在では映画や舞台、執筆など少しずつ活躍の場を広げている仲村みう。その過激かつ奔放な言動で、常にファンに話題を振りまいてくれる彼女だが、3月28日より渋谷ユーロスペースで公開される映画『バサラ人間』でも、そんな彼女の素顔とリンクするかのような役どころで渾身の演技を見せている。

──今回出演された映画『バサラ人間』では、”バサラ”という享楽的な生き方を提示するアイドル”バサラ天女”のピチャに憧れて、田舎から上京してくる女の子”モモコ”を演じていますが。

「正直、撮影したのは2年も前なので、あまりよく憶えていなくて(笑)」

──そうなんですね(笑)。では、当時を思い出してお答えください。この役を演じる上で意識したことはありますか?

「自分は『仲村みうではなくて”モモコ”なんだ』と、役になりきろうと思いました。この”モモコ”という役は、自分の経験と近い部分があったんですよね。アイドルになりたくて家出してきて。挫折することもあって、でも前向きにがんばるところとか」

miumiu02.jpg──この映画の”モモコ”はセリフが少なく、その分、表情や仕草で表現しなければならなかったように見受けられました。そういう意味で、お芝居は大変ではなかったですか?

「撮影中は、常に不安でした! よくマネージャーに泣きましたもん。演技に関しては、どの作品でも一回は泣きますね。やっぱり一番自信のない部分なんでしょう。自信がなくて、常に不安なんです」

──物語の中だと、下着姿になるなど、悩ましい姿もたくさんありましたね。当時15歳ですよね!? 大丈夫だったんですか?

「あれは私じゃなくて、”モモコ”だから平気でしたね。何をしてでもアイドルになりたい子なんで、”モモコ”だったらやって当たり前なんですよ」

──普段から仕事をしてる自分とプライベートの自分はまったく別人だと考えてる?

「うーん……。やっぱり、別ものですね。”仲村みう”という別人格です」

──ほとんど毎日更新されてるブログも人気ですが、あそこで見せている顔も仕事の方の”仲村みう”ですか?

「いえ、ブログは素に近いですね。だから、読んでる方にすごく心配されてますよー。ちょっと暗い事を書くと、コメントで『みう! 死ぬな!』とか」

──やはり、ネガティブな書き込みには反響が大きいようですね。

「そうですね。なんだか”かまってちゃん”みたいになってますけど。ファンの方はみんなすごく優しいですね。やっぱりグラビアにしても、自分が載ってても自分の言葉が載るわけじゃないし、自分らしく表現できるのはブログかな、と思うんです。だから、普段仕事で伝えられないことを書きたくて、書きすぎたりもして『お嬢! やりすぎだ!』ってファンのみんなにに怒られたり。仲村みうは危険人物だってよく言われますね(笑)。まぜるな危険って」

miumiu03.jpg──そういう過激な発言などは、狙ってやっているわけじゃないんですよね?

「素がそんなもんなんですよ。ぶっ飛んでるのかな。グラビアにしろ、映画にしろ、私の仕事は妄想をしてもらうことだと思ってるんです。私を見て、いろいろなことを妄想してほしい。ブログだと特に、どういう妄想をしてくれてるのか反応がわかるのも面白いですね」

──今後、どんな仕事をしてみたいですか?

「まだまだ自分は欲を言える人間ではないので……。ただ、グラビアを続けていたとしても、女優をやらせていただいたとしても、自分は演技をする人だと思ってやっていきたいですね。お芝居の仕事をやらせてもらって気づいたことなんですけど、グラビアのお仕事も演技の一種だなって思うんです。例えば、グラビアの中でその子が笑っていたら『この子はどうして笑っているのか』までを伝えないといけないって考えるようになって」

 奔放そうに見えても、実にブレのない仕事に対する熱意と覚悟。仲村みうはこれから何をしてくれるんだろう? とついつい過激なことを妄想してしまう。これからも、彼女から目が離せない。

●なかむら・みう
1991年、岩手県出身。06年には「ヤングマガジン」(講談社)の「ミスマガジン・ヤングマガジン賞」に選出、一躍脚光を浴びる。以降、グラビア、映画、テレビバラエティと活躍の場を広げている。今年3月には所属する芸能プロダクション「エートップ」の取締役に就任している。18歳。

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2009年03月21日 (土) 12:00~
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miumu04.jpg広野監督と。

●『バサラ人間』
時代の寵児、ファッションデザイナーのアナニス・オナニス氏が提唱する「バサラ」というライフスタイル。その渦中でアイドル・ピチャ、美少女モモコに降りかかる変態達の歪んだ欲望。時間・性差・階級等全ての壁を自由にすり抜ける不思議な人間・ナッグ。次第に明かされるナッグの謎が、オナニスの嘘を解き明かしていく……。
原作/長尾みのる「イラストーリー バサラ人間」(よるひるプロ)
監督/山田広野 出演/団時朗、采花、仲村みう、久世律、ほか 配給/スローラーナー
3月28日から渋谷ユーロスペースにてレイトショー公開
http://basaraningen.com/

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最終更新:2009/03/19 11:03
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