「おうし座」が2回!? テレビ番組占いコーナーのカラクリ
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「結局どっちやねん」ということが起こった。2月13日、朝の情報番組『めざましテレビ』(フジテレビ)。7時前に流れる人気コーナー、「今日の占いカウントダウン」でのこと。毎朝、その日の運勢がランキング形式で発表されるのだが、そのとき、なんと「おうし座」が2回ランクインしたのである。
「3位:おうし座 作業がスイスイ進む1日。空いた時間の運動がカギ」
「7位:おうし座 判断に迷って足踏み状態。友達の助言をもとに実行」
おうし座の人は、一体どっちの占いをあてにすればいいのですか。「スイスイ進む」と「足踏み状態」って、まったく逆だし。
「お好きなほうをどうぞ」という新方式採用なのか、というわけではなく、どうやら「みずがめ座」が飛ばされてしまっていたようだが、どっちが”おうしで、どっちが”みずがめ”だったのか。
結局その後、「占いに間違いがありました」と高島彩アナが訂正、8時前に流れる「今日の占いカウントダウンハイパー」のほうでは、ちゃんと12星座がちゃんとひとつずつ紹介されていた。おうし座は残念ながら低い順位のほう。「やった、3位!」とぬか喜びして以降の発表を見ずに出かけた人もいたかもしれない。
以上が、ことの顛末だったわけなのだが、『めざましテレビ』の「今日の占いカウントダウン」は、各局の朝の情報番組内の占いコーナーでは古株でもあり、人気も高い。
「朝、出かける前にやってくれるのがいい。上位だと、その日1日のテンションも変わってきますしね。他の局のよりも女子寄りというか、恋愛ネタも多いので『めざまし』は人気ありますよ。会社でも『今日何位だった』というような話をすることもけっこう多いです」と、テレビ、雑誌、対面のものなど占い全般をフォローする占いウォッチャーの女性会社員も言うように、『めざまし』の占いの影響力は大きい。それなのに、なぜこんなケアレスミスがあったのか。
「『めざまし』は、3年ほど前にも同じように、やぎ座を1位と6位とかいうふうに、やっぱり2つ発表したことがあるんですよ。なかにはADとかが適当に毎日考えているという番組もあるみたいですよ」(テレビ関係者)
「占いAD作成説」には、かつて秋元康がエッセイ中で、ある番組の占いがよく当るのでその占い師を紹介してほしいと相談したところ、「すいません、僕がつくってるんです」と言われたと書いていたことがあったとのことだが、先のウォッチャーも、「ある番組のはそうだって言います。鵜呑みにしちゃダメですね。メディアでの占いは、やっぱり雑誌系のほうがじっくり調べているものが多いぶん、信用できます。でも、みんなチェックはしてて、話題にはなってますから、参考にという程度の見方でいいんじゃないですか」
と言うが、テレビの占いを見ていると、どうもいい結果、悪い結果が均等ではなく、偏りがあるような気もしてしまうのだが(とくに血液型など、A型やO型など多数派が強いような印象もあるが)。占い師の資格をもつ、女性雑誌編集者はこう言っていた。
「確かに視聴者目線を意識して結果を出している印象を受けるものもあります。ただ、たとえば星占いの場合、運気の周期を長期的なもので見ることが多いので、『いい時期』『悪い時期』っていうのがしばらくの間続くんですよ。だから、『やぎ座はいつも悪い』みたいな印象を受けることもあるかもしれないですね。それを、毎日変化をつけて出していかないといけないわけですから、大変でしょうね。その点、視聴者に選ばせて運勢を占う方式は、占う側からすると負担が軽くなるというか、楽ですよね。」
テレビの占いもいろいろなわけだが、今回取上げた「今日の占いカウントダウン」コーナー、運勢の上位から発表するのに「カウント”ダウン”」なのは、なぜなんだろうか。
(太田サトル/サイゾー公式携帯サイト「サイゾー裏チャンネル」より)
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