バレンタインを盛り上げるハッピーなミュージカル映画2本!
#海外 #映画
今年の2月14日バレンタインデーはちょうど土曜日となり、デートにかこつけるにはもってこい。せっかくのバレンタインに映画を見るなら、ハッピーになれるミュージカル映画でもいかがだろうか。現在、世界でヒットした2本のミュージカル映画が公開中だ。
1本目は『マンマ・ミーア!』。スウェーデンの人気ポップグループ、ABBAのナンバーで構成されたミュージカル劇をそのまま映画化したもので、タイトルにもなっている「マンマ・ミーア」はもちろんのこと、「ダンシング・クイーン」「SOS」「マネー、マネー、マネー」「チキチータ」「ギミー!ギミー!ギミー!」などなど、誰もが一度は耳にしたことがあるはずの名曲がズラリ。曲もほぼ原曲通りで、良くも悪くも大味な演出は勢いがあってわかりやすい。
俳優たちもノリノリで、アカデミー賞最多ノミネート記録を持つ大女優のメリル・ストリープや、先代ジェームズ・ボンドで知られるピアース・ブロスナンら、おばさん、おじさんたちがはっちゃけている。決して歌はうまいとは言えず、踊りも「とにかく体を動かしまくれ!」といった感じで、振り付けもあってないようなものに見えるが、それらもご愛嬌。ギリシャのエーゲ海に浮かぶ風光明媚な小さな島を舞台に、老いも若いも、女も男も、みんなが幸せになるために生きる姿は、老若男女に受け入れられそう。ちなみに、英語歌詞字幕付きバージョンの上映もあるので、一緒に歌いたい方はぜひ。
もう1本は、よりティーンエイジャー向けの『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』。オリジナルは2006年にディズニー・チャンネルで放送されたTV映画で、これが瞬く間に熱狂的なファンを生み、2007年にシリーズ2作目が放送され、そして2008年に初の劇場用映画として『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』となった。
タイトルの通り、高校生たちの学園ミュージカル。往年の洋画ファンには『グリース』の現代版とでも言えばわかりやすいか(1作目における主人公とヒロインの出会い方が似ている)。ストーリーは単純明快なので映画単体でも問題ないが、前2作でキャラクターを押さえておくとより楽しい。
主人公の高校生たちの恋や友情、成長を描き、物語の展開やキャラの描かれ方はやや紋切り型だが、ことミュージカルシーンに関しては『マンマ・ミーア!』よりも本格的で、その他の部分の物足りなさを吹き飛ばす。10~20代の若さはじけるキャストたちは、歌やミュージカルの経験者が中心で、力強いボーカルやキレのよいダンスはなかなかの実力。エキストラ2000人に振り付けを施したという、群集でのダンスも迫力だ。
主演のザック・エフロンやバネッサ・ハジェンズは、日本での知名度はないが、このシリーズで全米ではアイドル的存在に。前2作のサントラはあわせて世界で1500万枚以上を売り上げ、特に1作目のサントラは、『タイタニック』以来となる全米チャート初登場1位を獲得するなど、音楽の力も強い。若者向けなだけにアップテンポなナンバーが多く、思わずリズムを刻みたくなること請け合いだ。
どちらの映画にしてもハッピーエンドは約束されているので、歌と踊りの高揚感とともに劇場を気持ちよく後にできるはず。もちろん、一緒に見に行く相手が「ミュージカルは嫌い」というタモリのような人だったら元も子もないので、相手の好みの事前調査はお忘れなく。
(eiga.com編集部・浅香義明)
『マンマ・ミーア!』
『マンマ・ミーア!』メリル・ストリープ インタビュー
『マンマ・ミーア!』映画評
『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』
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オリビアとトラボルタ。
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