「取材できなくなる!」グルメ雑誌ライターを悩ます存在とは
#出版 #グルメ
「もう、取材がやりにくくて仕方がないですよ! 飛び込みで行ったら、『金かかるんだろ?』と言われて、毎回説明ばかりですよ」
と困り顔なのは、旅行雑誌などを生業としているフリーライター。各地方の観光地や飲食店を紹介する雑誌などで取材する際、「取材ですのでお金はかかりません」と説明しても、店主にしつこく「本当にかからないの? 後から請求がくるんじゃないの?」と何度も説明を求められるそうだ。なんでも、飲食店などに取材に来て、後から料金を請求されるケースが多いのだという。
「この間も、とある元有名フィギュアスケート選手が、雑誌の飲食店の特集で、店に来るから料理を食べさせて取材させてくれという電話がありました。で、了解しようと思ったら、後からの説明で5万円かかるという。断りました。まぁ、そこは事前にお金がかかるというだけマシですが、なかには取材は無料と言いながら、撮影した後に”掲載料は無料ですが撮影は実費です”と言われた知り合いの飲食店もありますからね」(とある飲食店の店主)
ネットなどのグルメサイトは、有料のところが多い。しかし、それは事前に説明し契約書もかわす。雑誌などの取材記事の飲食店特集でお金がかかるとは初耳だ。
「おそらく、(元フィギュア選手を)プロデュースする代理店の担当者が個人的にやったことでしょう。掲載料というものはなく、代理店担当者のこづかい稼ぎだと思います。媒体に載せてやるからお金を出せという輩は、昔から多いですからね。それにフリーライターの方でも、出版社に内緒で掲載料として1万円……とか、チビチビとこづかい稼ぎしている人も多いです」(事情通)
しかし、被害を被るのは真面目に仕事をしているフード系のライターだ。
「ネットでの情報が氾濫して、地方の飲食店を取材しやすい現在ですが、それでも現地に直接行って飛び込みで取材するほうが効率的だし、隠れ家的な店も探せるから都合がいいんです。ネットにすべての情報がアップされているわけではありませんから」(フリーライター)
グルメの世界でも出版不況が叫ばれる昨今、こうした媒体のモラル低下は業界の衰退にさらなる拍車をかけそうだ。
売れている本。
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