ブレイクは至難のワザ!? 意外と厳しい「二世アーティスト」事情
#音楽
先日、井上陽水・石川セリ夫妻の長女である依布サラサが、NHK教育テレビの語学番組にレギュラー出演すると報じられた。一見すると”抜擢”であるが、そもそもは歌手・作詞家として鳴り物入りでデビューした彼女だけに、これは一種の方針転換と言えなくもない。今回の報道では、父・陽水氏の「たくさん本が読めていいなぁ」という発言も伝わったが、内心は「うまく行かないなぁ」といったところではないか。
依布サラサに限らず、ここ数年は大物アーティストの二世がデビューを果たす例が相次いでいる。矢沢永吉の愛娘であるyokoも、エイベックスからthe generousというバンドでCDを出しているし、三浦友和・山口百恵夫妻の息子は昨年11月、Peaky SALTというバンドのボーカル・ユウとしてデビューを飾った。さらに桑田佳祐・原由子夫妻の息子も、将来のデビューを前提にバンド活動を行なっているそうだ。
ただし、二世アーティストの場合、華々しくデビューした後に伸び悩むパターンが多いのも事実だ。レコード会社のあるスタッフによれば、大物二世のデビューにあたっては「失礼があってはならない」と、社を挙げて強力なバックアップ体制を敷くのが常だという。また、メディアからは親子ネタ絡みの引きがあり、デビュー当初は大いに話題となる。しかし、その後の”ブレイク”につながらない。
「二世アーティストは概して、歌唱力などの基礎的能力は高いんですが、熱心なファンを獲得するのに欠かせない個性や、アクの強さに欠けることが多いんです」(前出のスタッフ)
一方、同じ二世アーティストでも、”意外性のある親を持つ子”には成功例が目立つ。最大の成功者は藤圭子の一人娘・宇多田ヒカルであり、最近では森進一・森昌子(元)夫妻の長男Takaが、ブレイク間近といわれるロックバンド・ワンオクロックを率いて活動中だ。ちなみに、ワンオクロックのライブでは、息子の活躍に目を細める森昌子の姿が、しばしば目撃されている。そのほか、俳優・古谷一行の息子であるドラゴンアッシュのkj、往年のハワイアンバンド「和田弘とマヒナスターズ」のメンバーを父に持つ小山田圭吾などが、異色の二世アーティストとして大成している。
こうして見ると、二世アーティストが成功するかどうかは、結局のところ才能次第ということになる。今後、ロック、ニューミュージック世代の息子たちが就職適齢期を迎えていくが、”偉大な親”たちがオロオロする姿はあまり見たくないものだ。
(玉井光太郎)
成り上がれるか。
【関連記事】 ランク常連は中年ばかり!? J-POPアーティスト高齢化のワケ
【関連記事】 フジテレビ高島彩アナ ゆず北川の実家宗教に入信か
【関連記事】 ジャニーズ錦戸亮が作詞作曲した「ordinary」にパクリ騒動
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事