「IT社長の力で紅白に!?」NHK朝ドラ『だんだん』のトンデモ展開
#テレビ #ドラマ #NHK
「生き別れの双子姉妹がいました→一人は島根の高校生めぐみ、一人は祇園の舞妓のぞみ→ふたりは出会ってしまいました→のぞみは舞妓やめて、双子デュオとしてデビュー→ツアー初日、引退&解散宣言→そして、のぞみはソロ歌手に、めぐみは介護福祉士に……」
おおまかな流れはこんな感じ。そこに唐突に双子の父が中年ボクサーになってみたり、弟が一時グレたりといったミニエピソードがからんで(たいして本筋とからまってないが)ストーリーが進んできたNHK連続テレビ小説『だんだん』。
ここ最近も、「双子の祖父が経営する老舗の呉服店の経営難→そこにのぞみとそのマネージャーが『着物の生地をリメイクして洋服つくってみては? それでヨーロッパ進出を』というビックリアドバイスと、そんなものに『ナイスアイデア』と喜ぶビックリリアクションの祖父」、「スカウト兼プロデューサーだった石橋が実は医者の息子で医学部出身、デュオ解散の尻ぬぐいで退職、でもスカウトの過程でのぞみに会うために『自腹で』祇園に通いつめていたことで多額の借金を抱えていた。今は借金取りに追われる日々だが(祇園はそんな怖いところですよという、ネガティブキャンペーンなのか?)、なぜか『医者になることにした』と決意」と、ますますなんでもアリの迷走&暴走が加速し続ける。
ここに新たに参入したのが、「IT社長」という今さら感漂う設定の、平岳大が演じる、澤田という男。IT社長というと、どうしてもホリエモンのイメージが今でも強いが、澤田の会社名が「サブライド」といって、なぜか「ライブドア」と4文字も同じだったりする。
社名ばかりでなくこの澤田、なかなかナイスなうさんくささで、石田ひかり演じる、双子の生みの母で祇園の芸妓・花雪を気に入ってしまう。そのために自分の力はこんなにあると、いろいろアピールするのだが、件の呉服店の経営難を持ち出しM&Aしようと言ってみたり、シジミ漁師である花雪の元夫に、シジミのネット販売をもちかけたりする。
そして、ソロ歌手になったものの、デュオ時代のようにパッとしない、のぞみについて、こんなことをのたまった。
「僕の力があれば、紅白だって夢じゃない」
……!? 紅白歌合戦への出場って、IT社長の口きき程度で、どうにかなっちゃうものなの!? お金でどうにかなっちゃうの!? しかもそんなこと、NHK自ら言っちゃって大丈夫!? 一視聴者としていろいろ心配になったので、NHK視聴者コールセンターにたずねてみた。「大丈夫ですか?」と。すると、「ドラマの内容と現実とは異なりますので。ドラマの現場からも、そういった話はきていないようです」
と、当然ながらの対応。ちなみに、社名もライブドアにそっくりだし、特定のモデルはいるのかどうかも聞いてみたが、「いない」とのだった。
紅白出場のやりとりについては、直で紅白に、というのではなく、澤田社長の力があれば、大々的にプロモーションもでき、紅白出場を狙えるぐらいのヒット歌手にすることができるという意味にもとらえられる。本来の意図は、そっちだったのかもしれないが。
あるテレビ関係者が言う。
「どっちの意味かはわかりませんけど、裏金を連想させるセリフにしてしまったのは、いずれにせよまずいですよね」
それにしてもこのIT社長、昨年の大河ドラマ『篤姫』では15代将軍徳川慶喜を演じていたわけで、短い期間に大河と朝ドラという、NHKの看板に立て続けに出演するというのはすごいんじゃないでしょうか。
「慶喜も、『篤姫』では悪役ですし、なぜか悪役が多いんです。それを本人も気になっているようなのですが、悪役というのは、演技力も必要なわけですからね」(前出・テレビ関係者)
とはいえ、演技力が高評価されているとも限らないのでは、ともいう。
「やっぱり、平幹二郎と佐久間良子の息子というのは大きいでしょう。結局、そんなこと言ってる本人が、『僕の力があれば』じゃないわけですよね」
うまい。
(サイゾー公式携帯サイト「サイゾー裏チャンネル」より)
最近の朝ドラではこれが。
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