「週刊新潮」に登場した赤報隊実行犯”島村”の真偽
#事件 #出版 #朝日新聞
伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ギョーカイの内部情報を拾い上げ、磨きをかけた秘話&提言。
「週刊新潮」で赤報隊事件の実行犯を名乗る男が実名手記を掲載、これに関しマスコミ業界が仰天している。
赤報隊事件とは87年から90年にかけて、朝日新聞や中曽根康弘、竹下登などを標的にしたテロ事件。特に87年、朝日新聞阪神支局に男が襲撃、銃弾を受けた小尻記者(当時25歳)が死亡した事件は言論機関を狙ったテロ事件として世間を震撼させた。これら一連の事件に対し、「赤報隊」を名乗る犯行声明が出されたが、02年には時効が成立している。
その実行犯を名乗る人物の実名手記──。これは超ド級のスクープだ。
しかし、この手記の真偽に関し、マスコミでは様々な声が上がっている。
「この島村と名乗る実行犯は、過去多くの新聞やテレビ、ジャーナリストなどに接触しているんです。その都度、裏づけ取材を行ったが確証は得られず、また証言もぶれた。そのため、新潮の記事以前は公になっていなかった」(事件に詳しいジャーナリスト)
この人物については、警察庁も既に捜査済みだという情報もある。
さらに、当事者である朝日新聞も「客観的事実と明らかに異なる点が多数ある」と指摘、この事件を追ったことのあるジャーリストの有田芳生氏も自身のブログで「秘密の暴露がいまのところない」などと疑問を呈している。
過去、赤報隊の犯人を名乗る人物は何人もいた。
「未解決事件が時効を迎えた後、犯人だと告白をする人物が現れるのは、この事件に限ったことではない。3億円事件などでも、眉唾の告白者が何人もいた」(前出ジャーナリスト)
さらにこんな証言をする関係者もいる。
「『新潮』の記事中、実行犯に犯行を依頼したある人物が『公的機関に所属する』とあるのですが、その公的機関とはCIAだという情報を入手した。そのため、新潮社の幹部に当てたところ、知らなかったらしく腰を抜かさんばかりに驚いていました」
大スクープか世紀の大誤報か。今後どうなるのか、要注目だ。
(神林広恵)
『噂の眞相』名物デスクの衝撃告白
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