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日テレ『ものまねバトル』終了で”ものまね業界”に風雲急

monomanebattle.jpg『ものまねバトル』HP

 1月4日、94年から15年続いた歴史に幕を降ろすことになった、日テレものまね特番『ものまねバトル』。

 この番組の成立には、もともとフジテレビのものまね番組で「ものまね四天王」のひとりとして大人気だったコロッケと、当時のフジテレビプロデューサーとの確執が背景にあった。フジから飛び出したコロッケを中心に、大手に対するインディーズ団体のようなスタンスで始まったかのようではあるが、コージー冨田、原口あきまさといった新しい世代の実力派のものまねタレントがこの番組からブレイク、その後もホリ、神無月、イジリー岡田、前田健といった現在も人気の実力派が次々に登場。それと前後して、マンネリになっていたフジの『ものまね王座決定戦』を終了・リニューアルに追い込むなど、「ものまね番組」といったスタンスでは、完全に日テレのほうに分があるように思えていた。ちなみに、日テレ、フジ両方に出演するタレントはなく、同ジャンルでどこか局同士の対決ムードが漂うのは現在では珍しいケースでもある。

 番組終了には理由はあるのだろうか。あるバラエティ作家は言う。

「『ものまね』というくくりだと、日テレのほうがちゃんと、ものまねタレントが出てるかとは思うんですが、ここ数年は視聴率はあんまりよくなかったみたいですね」

 ビデオリサーチの発表した視聴率によると、当初は10%台の後半から20%を越えることもあった同番組は、一昨年あたりから10%台前半に低迷、1月の最終回も12.8%と、正月特番としては、やはり若干苦しい数字に終わった。

 前出の作家によると、フジのリニューアルの成功も要因のひとつではとのことである。

「フジが今田・東野のWコージを司会にして、吉本主導の番組にしちゃったことが大きいですね。ぐっさんや友近といった、やたら歌がうまい芸人はもちろんですが、次長課長やブラマヨとかのコント仕立ての芸とか、このところの吉本中心の顔ぶれとネタで、見ている側にも安心感があるんだと思います。完全に吉本のカラーになってしまったぶん、昔ながらの清水アキラや栗田貫一がしわ寄せをくって、扱いも悪くてちょっと気の毒に見えますけどね」

 フジのリニューアルも含めて、純粋な「ものまね番組」というスタイルがもう、使命を終えたとみる向きもある。ある芸能ライターによると、

「『キター!』の山本高広とか、はるな愛とか、ものまねやそっくり芸の芸人が、ショートネタブームにのっかってブレイクしてるから、ものまね番組じゃなくても面白いものまね芸がしょっちゅう見られるんですよ。ホリとかHEY!たくちゃんとかも、普通にバラエティで見ますし。歌まねとかで感心する時代じゃなくなってきてるのかもしれないですね」

 それにしても、日テレ側出演のものまねタレントたちは、番組終了をどう受け止めているのか。数組の出演者に取材を申し込んだものの、おおむね「個人の意見で番組を語れない」といった理由でコメントを得ることはできなかった。当の日テレに、今後についてたずねてみると、

「『ものまねバトル』という番組は終了ということなのですが、ものまねの番組を日本テレビが今後やらないということではありません。人気もありますので、また別のかたちでお目にかけられることもあると思います」

 と、心強い回答が。前出のライターは言う。

「それでも、ものまねって、営業では相当鉄板なんで、これまでの番組で売った実績で、食べるには困らないんじゃないですか。フジに流れるのもまた、『裏切り者』扱いされそうで難しそうでしょうし」

 コロッケが出演していた時代のフジの「ものまね四天王」のDVDがリリースされることになったことから、いよいよ雪融けかとの噂もある。コロッケがフジのものまね番組に復帰ということになれば、ものまね番組の勢力図も大きく変わるかと思われるが、とりあえず今後の動向を見守りたい。
(サイゾー公式携帯サイト「サイゾー裏チャンネル」より)

フジテレビ開局50周年記念DVD ものまね四天王

揃い踏み。

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最終更新:2013/02/07 13:01
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