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「有名雑誌が次々と…」’08休刊雑誌プレイバック

playboy11.jpg『月刊PLAYBOY』は09年1月号をも
って惜しまれつつ休刊へ

「月刊プレイボーイ、33年の歴史に終止符」「月刊KING、創刊から2年目で休刊へ」……08年も、出版界はそんな寂しいニュースばかりの一年だった。雑誌市場は96年をピークに縮小を続けており、07年時点ではピーク時の7割程度まで落ち込んでいる。インターネットの台頭、携帯の普及、消費全体の低迷、不況による企業広告の撤退……複数の要因が重なり合った結果として、いくつもの雑誌が悲しい末路を辿ることとなったのだ。

 新たな年を迎えて早々に昨年の暗い話題を振り返るのも気が引けるが、ここはひとつ、先に散った同志を悼み、明るい未来を目指す糧としたい。

●『月刊プレイボーイ』(集英社)
 75年の創刊以来、かつては開高健や、最近では佐野真一などの連載を抱え、「オトナの男」の雑誌の草分け的存在だった老舗月刊誌だが、部数下落や広告の減少を理由に、33年の歴史に幕を下ろした。『Z』(エムスリー・パブリッシング)や『zino』(KI&Company=記事参照)など、近年創刊の”オトナの男”向けの雑誌も次々と倒れた08年。もうオトナの男なんて存在しない、ということか……。

gendai.jpg●『月刊現代』(講談社)
 月刊のオピニオン誌でありながら、近年ではNHKのドキュメンタリー番組「ETV特集」改変問題の真相を報じるなど、ジャーナリズム寄りの記事も多数掲載された老舗雑誌。休刊理由のひとつに「読者の高齢化」があげられているが、同誌のほかにも『週刊現代』『FRIDAY』という赤字雑誌を抱える講談社が、経営へのテコ入れの先鋒にした、という見方も。

gekkanking.jpg●『月刊KING』(講談社)
 06年9月、「構想2年、CMに瑛太起用、表紙は王貞治」という鳴り物入りで創刊された男性向け月刊誌。「雑誌を最も買わない層」といわれるM1層(20代から30代前半の男性)をあえてターゲットに設定。創刊当初の意気込みゆえか、休刊に至るまでに何度となく連載陣の入れ替えやデザインのリニューアルなどが行われたが、そのたびに迷走感が強まり、創刊から2年であえなく休刊に。

yomiuriweekly.jpg●『読売ウィークリー』(読売新聞)
 雑誌不況の中で、ついに週刊誌にまでその手が伸び始めたか、と業界を動揺させた同誌の休刊。同じく新聞社を発行元とする週刊誌であり、アラフォー(笑)世代を中心に元気な『AERA』(朝日新聞出版)と比較されがちだったが、宮崎駿の画になるマスコットキャラクター「どれどれ」が、『AERA』の駄洒落にインパクトで負けていたのが敗因か!?

flashex.jpg●『FLASH EX』(光文社)
 『FLASH』(同)の増刊号的役割を担っていた同誌も、創刊から18年で休刊に(記事参照)。しかし同誌はほかの休刊雑誌とは異なり、07年度に発表された発行部数は平均40万部と、けっして「売れていない雑誌」とはいえない。この休刊、同社の版元である光文社上層部の「写真週刊誌をやりたくない」という思惑から、『FLASH』に先んじての処置ということらしいが……。今年中に本サイトで、御大の休刊を報じることがないように祈っている。

m9kyukan.jpg●『m9』(晋遊舎)
 かつて、「サイゾー」に表紙がソックリということで、一部で物議をかもした雑誌『スレッド』(同)。07年の創刊後、あえなく3号で休刊となった同誌のスタッフらが新創刊したこの『m9』は、「ライトオピニオン誌」を謳い、ネットの書き手などを多数拾い上げるなど新たな試みを行った(記事参照)。が、『スレッド』同様、またしても創刊から3号で休刊に。

boao.jpg●『BOAO』(マガジンハウス)
 20代後半から30代の働く女性をターゲットにしたファッション誌。モデルのSHIHOが毎号表紙を飾っていた。今年同社からジャニーズカレンダーが発売されないのは、同誌編集長のH女史が、休刊に伴って退職するため、とも噂されている。これでマガジンハウスが発行する女性ファッション誌は『GINZA』のみとなり、かつてのファッションリーダーぶりはどこへやら……。

 上記の7雑誌のほかにも、『NIKITA』(主婦と生活社)や『Title』(文藝春秋)、『主婦の友』(主婦の友社)、『週刊ヤングサンデー』(小学館=記事参照)、『論座』(朝日新聞社出版局=記事参照)などが休刊に。09年は始まったばかりだが、今年の年末、本特集にて本誌「サイゾー」を紹介することがないよう、努力の1年としたいものである。

サイゾー 2009年 01月号

がんばります。

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最終更新:2009/01/12 11:00
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