【保守派、怒りの大反撃!】中山成彬×田母神俊雄×西村幸祐
#自衛隊 #日教組
「日本は侵略国家ではない」「日教組は教育のがん」といった主張がもとでマスコミから大バッシングされた、田母神俊雄前航空幕僚長と中山成彬前国土交通大臣。「我々の主張を、マスコミが歪めて報じている」と憤る保守派の彼らが本当に訴えたいこととはなんなのか? 両氏に加え、リベラル保守を自認し、”反日マスコミ”がはびこる現状に警鐘を鳴らす論客・西村幸祐氏を迎え、マスコミがタブー扱いする彼らの主張に耳を傾けてみた。
──「田母神論文問題」と「”日教組はがん”発言問題」……まずこのたび、中山さんと田母神さんのお2人が、ご自分のクビを懸けてでも主張したかったこととは、なんなのでしょうか?
【中山】 田母神さんの論文の問題と、私の日教組発言の問題の本質は「自虐教育はいけない」ということで、まったく同じなのですよ。
【田母神】 そうですね。今回問題視された論文で私は、「日本は侵略国家などではない。立派な国だった」と言ったのです。すると「日本の国がいい国だったとは何事か。政府見解では悪い国ということになっているんだ」ということで、あのような騒ぎになったんです。私は何も悪いことはしていません。なぜこのタイミングでああいう主張をしたのか尋ねられることが多いのですが、別に今の時期を選んだわけじゃなくて、前からずっと言ってたんですよ。
【中山】 私も以前から日教組批判をしていて、テレビカメラが入っているような場でも、それを主張してきたんです。
【西村】 お2人に共通しているのは、常々主張していたことが急に問題にされたということです。何か意図的なものを感じます。それと、既存メディアが全体主義的な反日翼賛体制になってきたことが問題です。
【田母神】 2004年6月、当時私は統合幕僚学校(陸海空の幹部自衛官が教育を受ける学校)の校長をしており、海外研修で学生たちを連れて北京に行きました。実は、そのときにも中国の範長龍(ハン・チャンロン)陸軍中将という軍幹部に、論文の趣旨と同質の主張を私はしているんですよ。しかしそのときは、面白いことに、防衛庁(当時)も外務省も首相官邸も「よくぞ言ってくれた! なかなか中国に対して言えないんだ」と私を褒める雰囲気だったんですよね。
──なぜ、言えないのですか?
【田母神】 自衛官が正しい歴史を知らずに反論できないのもありますし、知っていてもかなり気合を入れないと反論できないんですよ。中国軍の幹部に囲まれているわけですから、「逆らったら帰れなくなるかも……」みたいな雰囲気があるんです(笑)。
【中山】 田母神さんみたいに、しっかり「間違っている」と主張しないとけないのですよ。日本は反論しないから、中国や朝鮮にバカにされるんです。
【西村】 歴史認識の違いがあるのは当然です。しかし、歴史事実はひとつ。正面から歴史認識をぶつけ合うことが、歴史事実に近づくためには重要なんです。
【中山】 朝日新聞の社説「空幕長更迭──ぞっとする自衛官の暴走」には、「こんな歪んだ考えの持ち主が、こともあろうに自衛隊組織のトップにいたとは。驚きあきれ、そして心胆が寒くなるような事件である」と書かれてありましたね。
【西村】 朝日の社説は正直でした(笑)。戦後体制の既得権益が「ゾッと」したんです。
【田母神】 今回の論文の件で国会に参考人招致されたときにも、私が萎縮して何も言えなくなると思っていた方が多かったようなんです。でもね、私はけっこう外圧に強いんです。なんぼ圧力をかけられても、これ以上(身長も)小さくならないからね。
【中山】 ハハハ! それにしても、麻生内閣の動きも極めておかしかったですね。あの臭いものには早くフタをしろというような処置はなんですか。退職金6100万円を返納しろなんて。それに、国会に呼んでおきながら発言もさせない。
【田母神】 退職金を返納すれば、自分の非を認めることになります。もし私が返納して辞表を出せば、私と同じ主張をしたい人ができなくなってしまいますから、絶対に私は動じません。
【西村】 田母神さんがマスコミや政府に言われるがままに動いてしまったら、それこそ自衛隊の士気が下がって、大変なことになってしまいますよ。
(続きはこちら/構成・遠藤麻衣)
西村幸祐氏の近著。
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