喧嘩屋vsプロ格闘家!! 地下格闘技大会『KRUNCH』に潜入!
#格闘技 #サブカルチャー
喧嘩屋と格闘家、果たしてどっちが強いのか?──先月28日、東京・渋谷のclub ATOMで開催された『KRUNCH(クランチ)』第2回大会は、「地下格闘技の世界で連戦連勝の快進撃を続ける素人の喧嘩屋チームが、プロの格闘家チームを迎え撃つ」(主催者・杉浦和男氏談)という刺激的なマッチメイクで話題を呼び、前売りチケットはあっという間に完売。「売り切れ後も800件近い問い合わせがあり、すべて泣く泣く入場をお断りした」(同)という盛況ぶりで、約15メートル四方の会場は、立ち見を含む数百名の客で酸欠寸前のスシ詰め状態となった。
喧嘩屋チームの顔ぶれは、昨年9月、地下格闘技の団体対抗戦『B.A.C.S』で優勝を飾った杉浦グループの精鋭たち。ストリートファイトを得意とする元不良ばかりである。
対する格闘家チームは、キックボクシンングジムの「ファイティングマスター」と「CLUB EDO」から選抜された、若きプロ集団だ。
この両者が激突するとなれば、否応なしに注目は高まるわけだが、試合に負けず劣らずスリリングだったのは観客の層。K-1の会場などで見られる格闘技オタクはほぼ皆無で、ダークスーツを着た本職とおぼしき御仁や、ガラの悪い渋谷系の若者が大半を占め、リングサイドのVIP席には”毛の商人”こと高須基仁氏、関係者席には大麻所持事件で執行猶予付きの判決が出たばかりのエンセン井上氏や、羽賀研二の恐喝事件で不起訴処分になったばかりのVシネマ俳優・吉川銀二氏の姿も。
そうしたコワモテどもが見守る中、観客の飛び入りマッチを含む全16試合が怒濤のごとく繰り広げられた。「3分1R決着」「頭突きあり」の喧嘩マッチゆえ、どの選手もゴングが鳴った直後から、スタミナ配分を度外視してフルスロットルでぶつかり合うのが恐ろしくも面白く、猪突猛進した選手が勢い余って場外へ転げ落ちる場面も。会場が狭いから、客席に伝わる迫力もハンパじゃない。殺気に満ちた選手の表情を至近距離で見て取れるばかりか、バチンバチンという打撃音が耳に痛く、汗や血しぶきまで飛んでくる。興奮した観衆からは「折れ!」「殺せ!」などの怒号も飛び交い、映画「ファイトクラブ」さながらの殺伐とした雰囲気に。
喧々囂々たる会場が、一瞬、恐怖で静まり返ったのは、「喧嘩屋VS格闘家」の先鋒対決。”渋谷の殺し屋”キングジョー VS”ファイティングマスターの隼”まさや戦だ。
日頃はクラブなどで用心棒を務める喧嘩屋のキングジョーが、怪力にものを言わせて無茶なスープレックスを仕掛けると、格闘家のまさやは受け身を取れずに脳天から真っ逆さまに墜落! 審判席から「ヤバい!」という声が漏れるほど衝撃的なシーンだったが、投げられたまさやは何事もなかったかのようにファイトを続行し、客席からは「大丈夫かよ、おい」「下手すりゃ死ぬぞ」の声。それでも攻撃の手を一切緩めることなく勝利を収めたキングジョーは「これが喧嘩」と涼しい顔で言ってのけた。
先鋒に続けとばかりに、暴走族上がりの副将・史博は地下格闘技における無傷の8連勝目を飾り、ヤクザ上がりの大将・林HITMAN大輔も無難に勝利。「喧嘩屋VS格闘家」の対抗戦は、4勝1敗で喧嘩屋チームに凱歌が上がり、”杉浦グループ最強説”を観衆の前で改めて証明してみせた。
これによりますます人気が白熱しそうな『KRUNCH』の次回大会は3月20日(金)、「東西対抗戦」というコンセプトで、東京・ディファ有明にて開催予定。関東の喧嘩最強集団・杉浦グループが、関西最強のゴンタクレどもとガチで拳を交えるそうだ。いわば、喧嘩の世界の「巨人VS阪神」戦。売り切れ必至と思われるので、チケットの購入はお早めに!
(文/岡林敬太)
KRUNCH公式サイト
http://www.krunch.jp
血、沸く。肉、踊る。
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