内閣崩壊を招く、野田大臣「放火事件」のキーマンが死去
#政治 #由利太郎のディープインサイド
警察・検察当局およびマスコミの内情に精通するジャーナリストが、テレビでは絶対に報道しない、気になるニュースの裏側をレポートします。
いま、麻生内閣の崩壊につながる重大な政界スキャンダルの火が、闇に消えようとしている。
「週刊現代」11月15日号が報じた、野田聖子消費者行政担当大臣の地元事務所を襲った放火事件の真相。野田氏サイドが仕掛けた自作自演の可能性を指摘したこの記事の情報源であり、放火事件に関連する事件に自ら関わったとされる人物がつい先ごろ、死亡していたのだ。
「この人物は地元岐阜県で活動してきた右翼関係者です。野田氏の影の支援者として知られていました。この人物が亡くなったことで、もはや事件の真相について口を開く人はいなくなってしまったんです」(地元政界関係者)
この放火事件のあらましを振り返っておく。2007年8月10日午前3時すぎ、岐阜市内のビル1階に入居している野田氏の地元事務所から煙が出ているところを警察官が発見。30分で火は消し止められたが、事務所内に置かれていた経理担当者の机だけがなぜか激しく焼け、ノートパソコン3台と防犯ビデオがなくなっていた。事務所は当時、無人。金庫に入っていた現金数十万円も手付かずのままだった。
「当時、野田聖子と佐藤ゆかりが岐阜1区の公認争いで全国ニュースになっていました。そんなさなか、放火事件が起き、しかも佐藤ゆかりを中傷するビラがまかれたものですから、地元は騒然となったんです」(同)
あまりにもスキャンダラスな事件だけに、なかなか犯人は挙がらず、捜査に当たった岐阜県警は泥沼にはまったかのようにみえた。ところが、捜査は核心に突き進んでいたことを「週刊現代」の記者たちが岐阜入りし、報じたのだ。前出の政界関係者が内幕を語る。
「週刊現代が報じたように、岐阜県警は野田事務所の秘書たちが放火を自作自演したとにらみ、公設秘書の自宅をひそかに家宅捜索していたんです。この秘書に頼まれ、佐藤ゆかりの中傷ビラをまいて捜査をかく乱したのが、地元の右翼関係者。その人物が県警に自供したため、ついに真相が明らかになると期待されていたんです。しかし、県警は政界の反響を恐れてなかなか踏み出せず、地元のマスコミもイライラしていましたから、週刊現代に記事が出たことで捜査はオープンになり、さぁ、これから踏み出すぞというところまで来ていたんです」
気になる右翼関係者の死亡理由だが、「どうやら、病死らしい」という情報が本誌に届いている。ひとたび事件化すれば現職閣僚の辞任は必至で、麻生内閣も崩壊するのは目に見えている。渦中の人物の死は、いったい何を意味するのだろうか。
(由利太郎)
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