THE OUTSIDER第4戦 腕自慢の喧嘩屋同士がガチ勝負!(前編)
#格闘技 #前田日明 #THE OUTSIDER
暴走族、チーマー、ギャングなど、全国のアウトローが集結し、喧嘩の強さを競い合う──。不良の、不良による、不良のための格闘技イベント『THE OUTSIDER(アウトサイダー)第4戦』が20日、東京のディファ有明で開催された(主催・リングス)。今回もまた、襲撃事件や観客の乱入など”アウトサイダーならでは”のハプニングが続出。全25試合、その試合経過や結果については他媒体の報道にお任せして、本サイト『日刊サイゾー』では、いろんな意味で目立っていた選手に戦々恐々のインタビューを敢行! 喧嘩屋たちの知られざる過去や素顔に迫った。
“四国高松のナチュラルクレイジー”
RφWDY(27歳・香川県)
赤と緑を基調としたカラフルな刺青で、ひときわ目立っていたRφWDY。その発色があまりにも鮮やかなので「さてはペイント?」との疑惑も囁かれたが、プロフィールを見ると「前科3犯」。てことは、やっぱりホンモノ? 試合後、着替えている最中の本人を直撃した。
──アウトサイダー初参戦初勝利、おめでとうございます。
「まぁ、当然の結果といえば当然の結果ですね」
──その刺青はホンモノですよね?
「もちろん。後ろ(背中)は未成年のころに入れて、前は社会復帰してから入れました」
──社会復帰する前は、何をされていたんですか?
「……人間ですが?」
──そ、そうですよね。
「まぁ10代のころは、あれやこれやありましたけど」
──その刺青、相当お金がかかってますよね。
「こういう色付きは、とにかく時間がかかるんですよ。1回につき5万ぐらいずつコツコツ払っていったんで、相当高く付きました。積み立て貯金みたいなもんですね。返ってこない積立貯金(笑)」
──でも今日、大観衆の前でお披露目できたから、元は取れたんじゃないですか?
「そうですね。入れてくれた先生も喜んでくれたと思う」
──ところで試合後の勝利者マイクで「仲間が集めてくれたカンパを受け取り損ねてカツカツだった」と語っていましたが、いったい何があったのでしょう?
「勘違いっすね。僕ん中では『試合=日曜日』という先入観があって、ほんで、あれ、よう見たら土曜日やし、いかん、これはもう東京行っとかなマズい! というわけで、慌てて出発。仲間と会うタイミングを逸してまったんですよ……」
ナチュラルクレイジーというより、ナチュラルボケを発揮してしまったRφWDYなのであった。
“渋谷杉浦グループ クランチ杉浦代表のリーサルウェポン”
山田史博(21歳・神奈川県)
肩書きが長過ぎてなにがなんやら分からない! とお嘆きの読者もいるかもしれないので説明すると、渋谷杉浦グループとは、渋谷に事務所を構える実業家・杉浦和男氏が率いる若者グループ。クランチとは、その杉浦氏が主宰する地下格闘技イベント(記事参照)の名称で、山田はそこのリーサルウェポン、というわけだ。
大会パンフレットにある山田のプロフィールを見ると「格闘技歴/ストリートファイト」という記述。試合前に抱負を聞くと、21歳とは思えない落ち着いた口ぶりでこう語った。
「いろんな試合パターンを想定済み。あとはもう、潰すだけです」。
結果は見事、秒殺勝利。試合後に再び、話を聞いた。
──あっという間の勝利でしたね。
「予想以上に練習していた通りにいったんで、やっぱ練習しといてよかったなぁと思いますね」
──格闘技よりもストリートファイトの経験のほうが豊富だそうで。
「僕はかつて、南関東CRS連合という暴走族に所属していて、17、18歳のころは、小田急ルートの21代目総会長をやってました。だから抗争とか、裏切り者の制裁は絶えなかったですね」
──当時の最大の修羅場は?
「藤沢の乱闘騒ぎで、暴走族とギャングで戦ったときに、ワゴン車が突っ込んできて、こっちの仲間が死んじゃったことがあります。僕もその乱闘事件で鑑別所に入れられ、逆送致になり、10代で刑罰に処されました」
──今はもう足を洗いましたか?
「というより、もとから僕は真面目でしたよ。仲間がやられたり、裏切られたら、喧嘩も辞さないというだけのこと。それは今も変わらないけど、最近、地下格闘技に出会って、リングで戦う喜びを知りました。試合では、今日を含めて7戦7勝。僕が勝ち続けることで、仲間や地元が活気づいてくれたら嬉しいですね」
──12月28日(日)に渋谷で行われるクランチの第2回大会にも出場されるそうで。中7日の連戦はキツくないですか?
「まったく問題ないです。来年の3月にディファ有明で行われるクランチの東西対抗戦にも出場しますので、ぜひ見に来てください」
仲間の期待を背負いつつ、戦いに明け暮れる山田に「サイゾー賞」の鏡餅を贈呈した。無事正月を迎えられた暁には、その鉄拳で鏡餅を叩き割れ!
“ハマの夜王 ドンペリストライカー”
アユム(31歳・神奈川県)
現役ホストのファイターとして第2回大会にエントリーしたものの、対戦相手の健康上の都合により試合が流れてしまったアユムが、5ヶ月ぶりの再登場。晴れてアウトサイダーの実戦デビューを果たした今回は、ヒザ蹴りの連打で劣勢をひっくり返し、見事勝利を収めた。その試合直後にインタビュー。
──日刊サイゾーと申します。
「ああ、どうもどうも。知らないけど(笑)」
──試合を終えた感想は?
「もうグズグズ。でも勝ちゃいいかな」
──この5ヶ月間、コンディションとモチベーションを維持するのは大変だったのでは?
「基本、ドンペリで体調管理をしてるんですけど、今日はうっかり持ってくるのを忘れちゃって……。それが苦戦した原因かな」
──お酒を飲んでいる割にはちっとも贅肉が付いてませんね。毎日運動してるんですか?
「というより才能かな。ちょっとトレーニングするだけで筋肉が付いちゃう」
──格闘技の練習は?
「ちょっとだけ。マジでやるのは性に合わないので、まぁちょいちょい」
──今後の抱負は?
「また出たい。しっかり酒飲んで調整しとくんで、強くて華のある対戦相手をぶつけてほしいですね」
なお、アユムが働いているホストクラブは「店名は言えないけど、横浜の福富町にある地上店」とのこと。興味がある女性はその界隈を探してみよう。
(文・岡林敬太/後編につづく)
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