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キアヌ&レオ様 お正月のハリウッド大作を楽しむ

wol.jpg(c)2008 Warner Bros. Entertainment Inc.

 12月19~20日にかけて、大小あわせて一挙に30本以上の映画が封切られ、正月映画興行がヒートアップ。しかし、その大量の新作の中で、いわゆるハリウッドのメジャー大作というのは、キアヌ・リーブス主演の『地球が静止する日』(19日公開)とレオナルド・ディカプリオ&ラッセル・クロウ主演の『ワールド・オブ・ライズ』(20日公開)の2本しかない。ここ数年は邦画に押されて洋画の観客動員数の冷え込みが厳しいが、やはり市場が盛り上がるシーズンには、こうしたハリウッド大作を楽しみたい。

 『地球が静止する日』は、人類滅亡の危機を描いたSF大作。アメリカの大都市が崩壊していく様子がVFX満載に描くなど、いかにも”ハリウッド映画”といった趣き。アメリカでは12日に公開されたばかりで、ほぼ全世界で同時期に公開。日本でもマスコミ向けの試写が一度行われただけで事前の一般試写会は一切なし。キアヌ・リーブス扮するクラトゥと名乗る宇宙からの使者が、「人類が滅亡すれば、地球は救われる」と言い、人類滅亡の危機が始まるというストーリー以外の全貌は謎に包まれている。

 キアヌ・リーブスといえば、古くは『スピード』から、最近では『マトリックス』『コンスタンティン』など、SF・アクション映画で本領を発揮。そのどれもが日本で確実にヒットしてきた人気スターだ。そんな彼が、今回は地球そのものを救うために、人類滅亡の引き金を引く宇宙からの使者を演じるわけだが、果たして本当に人類は彼の言うとおり滅亡してしまうのか……?

 試写会などがないために、フタを空けてみるまで中身がわからないというリスクはあるものの、迫力の映像とキアヌ・リーブス主演というだけで、普段あまり映画を見ない人でもとりあえず楽しむことはできるはず。見終わった後に感想なり批判なり、語りやすいという点も考えると、カップルのデートでも家族同士でも、正月休みにとりあえず何か映画を見ようとなったら、この映画を見るのも選択肢としてよいかもしれない。

 もう一方のハリウッドスター、レオナルド・ディカプリオ主演の『ワールド・オブ・ライズ』は、骨太で現実寄りのサスペンス。ディカプリオ扮するCIA工作員が中東ヨルダンでテロ組織の首謀者を捕らえようと奮闘する物語で、ラッセル・クロウ扮する上司や、ヨルダンの情報組織の幹部らとの”嘘”を駆使した駆け引きが見どころ。9・11以降、一気に増えた中東を舞台にした世界情勢の裏側を描く作品で、必ずしもアメリカ=正義・中東=悪という単純図式に捕われていない視点の深さもある。

 題材としては重たいかもしれないが、見た目の派手さだけのハリウッド映画にはウンザリ……というなら、こちらを選んでもよいかも。ただし、痛々しい現実を描いているだけにPG-12指定(12歳未満の鑑賞には成人保護者の同伴が適当)なので、あまり子どもと一緒に楽しめる家族向けではない点はご注意を。
eiga.com編集部・浅香義明)

作品の詳細は以下より。
『地球が静止する日』
「地球が静止する日」公開記念!キアヌ・リーブス伝説
『ワールド・オブ・ライズ』
『ワールド・オブ・ライズ』映画評

地球の静止する日 (角川文庫)

原作本。

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最終更新:2008/12/20 16:00
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