前回王者サンドウィッチマンに聞く『M-1必勝法』はコレだ!!
#お笑い #インタビュー #サンドウィッチマン
今年もM-1の季節が来た。12月21日の『M-1グランプリ2008』(テレビ朝日)決勝戦を直前に控えた今、前年王者のサンドウィッチマンの2人に、知られざる「M-1必勝法」について赤裸々に語ってもらうことにした。
――M-1で優勝してから変わったことはありますか?
富澤たけし(以下、富澤)「もう、何もかも全てが変わりましたね」
伊達みきお(以下、伊達)「下手したら天狗になるくらい変わってますよ」
――テレビ局の人の態度が、優勝した途端に急に変わった、なんてこともあるんですかね?
伊達「ああ、ありますよ。今まで、あいさつしてもなかなか返事をしてくれなかったような人が急に肩もんできたりしますからね(笑)。うわ、ベタだな! って思いますけど、まあ、知ってもらえたのはありがたいことなんですけどね」
――今年のM-1では、一緒にトークライブをやるほどお2人とも親交の深い「U字工事」も初の決勝進出を果たしましたね。
伊達「それを聞いたとき、ものすごい興奮しましたね。自分のことのようにうれしかったです。彼らは去年、僕らの優勝がすごく刺激になったみたいですよ。僕らが行けるなら自分たちも行けるんじゃないか、ってことで、相当意識が高まっていたんじゃないですかね」
富澤「まあ、U字工事はもともと面白かったですよ」
――富澤さんは「M-1ではM-1用の漫才をしなくてはいけない」と考えてずいぶん研究を重ねたそうですが、M-1用の漫才と普通の漫才とはどこが違うんでしょうか?
富澤「それは、教えません(笑)。企業秘密ですから。ただ、今年の決勝のメンツを見ていると、ああ、みんなわかってやっているんだな、っていう感じがしますけどね。だから、今年は本当にどこが優勝するのかわからないです」
伊達「M-1の場合、ネタ時間が4分って決められているのが、長くもなく短くもない微妙なところなんですよね」
富澤「4分だと無駄な時間を使えないんです」
伊達「マクラとか要らないですからね。すぐネタに入る」
――確かにお2人の漫才では、ネタが始まってから、一度それを止めて素のキャラに戻ってツッコむ、ということも一切やらないですよね。
伊達「そうですね、戻らないですね。それは時間の問題もあるし、たぶんいちばんわかりやすいんですよ。昔はそういうパターンもやってましたけどね。4分で勝負するならそんな必要はない」
――つまり、M-1攻略のカギは時間の使い方にある、と。
伊達「それは(島田)紳助さんもよくおっしゃってますよね。あとは、M-1の決勝って独特の緊張感がありますからね。あの空気に飲まれないようにしないと。僕らはそれを知らないでいきなり現場に行ったんで、それが良かったのかもしれないですね」
富澤「そうですね。楽しくてしょうがなかったです」
――M-1に優勝するというのは芸人さんにとっても大きな変化だと思うんですが、それを経験したお2人から、まだ見ぬ今年のM-1チャンプに対して、何かアドバイスすることはありますか?
富澤「アドバイス? いや、そんなの逆に僕らが教えてほしいですよ(笑)」
伊達「誰が優勝するかによりますね。すでにテレビに出ているキングコングなんかは、優勝してもそんなに変わらない気がするんですよ。その点では、U字工事なんかは優勝したらいろいろ苦労するかもしれないですね。僕ら、爆笑問題の太田(光)さんに言われたんですよ。チャンスはいっぱい来るんだからとりあえず何も考えず踊らされろ、と。踊っておけばいいんだよ、と言われましたね。1年間はちやほやしてもらえますよ、と。そこからは結局その人次第ってことじゃないですかね」
――それでは最後に、12月1日に発売された富澤さんの著書『ちょっと何書いてんのかわかんないです……!!』(講談社)についてうかがいたいんですが。この本はブログの書籍化とのことですが、本になるという話を初めて聞いたとき、どう思われました?
富澤「正直、この人(編集者)、ちょっとおかしいのかなと思いましたね(笑)。こんなの誰が読むんだろう、って。まあ、自分が書いたものに対する意見というのをあまり聞いたことがないので、みんながこれを読んでどう思うのかってことには興味ありますね。あと、これを出したいと思った担当編集のNさんにもすごい興味があります(笑)」
伊達「でも、面白いですよ、この本。バカだなあって思いながら見てましたけど。2人で一緒にスプレー缶2本使ってゴキブリを退治しようとして、床がベチョベチョになった話とか、全部実話なので」
――ずばり、この本の見どころはどこでしょうか。
富澤「うーん、キンタマっていうワードが何回出てくるかっていうところですかね」
伊達「もう、いいぜ!」
(取材/ラリー遠田)
●『ちょっと何書いてんのかわかんないです…… !!』
発売日: 2008年12月1日(月)
著者: 富澤たけし
定価: 1,260円(本体:1,200円)
ISBN: 978-4-06-215127-6
発行: 講談社
http://tomizawa-web.moura.jp/
富沢さんの脳内まるわかり!?
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