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現在の株式市場の大荒れを予測できた人はいたの?

kabukokoro12main.jpgリーマンの辣腕アナリストも
自社の破綻は予測不能!?

※サイゾーと企画会社「takibi」がプロデュースする、”投資と経済情報のコミュニティサイト”『株ココロ』で連載中の、注目コンテンツをお届け!

 本連載は、残念ながら今回が最終回。そこで総まくりとしてやっておきたいのが、「2008年株価予想の検証」だ。

 08年は前年に発覚したアメリカのサブプライムローン問題の影響が本格的に波及した年だった。年初に1万5000円台で始まった日経平均はジワジワと下がり始め、中盤持ち直す動きもあったが、9月にリーマン・ブラザーズが破綻し、大荒れの展開に。10月前半についに1万円割れし、その後、下げ足を早めて、一時は7000円割れまで行き、市場関係者の肝を冷やした。専門家たちは、今日の波乱を予期できたであろうか。

 07年暮れから08年初めにかけて、主要雑誌に掲載された08年の株価予想記事を調べてみたが、ほとんどがハズレという結果に終わっている。

「08年は日本株が面白い年になるだろう。筆者は08年末に日経平均は1万9000円まで上昇すると予想している」(大和住銀投信投資顧問シニアファンドマネージャー・窪田真之氏/『エコノミスト』07年12月25日号)、「日経平均株価は08年1月に1万5000円程度まで下落した後、上昇に転じます。秋から年末にかけては1万8000円台まで到達するでしょう」(証券アナリスト・植木靖男氏/「FRIDAY」08年1月4日号)

 楽観的な予想は、年中盤に入っても変わらず。「週刊朝日」(5月2日号)で、日興コーディアル証券国際市場分析部長・馬渕治好氏は「米国景気は年末に回復するとみる。(中略)日本では輸出企業を中心に業績の先行きに楽観論が台頭しそうだ」として年末の日経平均を1万7000円とした。

 その他の記事を見ても名だたる相場関係者のほとんどが予想を大きく外した結果となったが、そんな中、今日の事態を的確に予想していたのが、
グローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏。「サブプライムローンショックは今後も続きます。(中略)世界的に株価がクラッシュする場面も考えられます。
この先、日経平均株価は1万円割れもあり得る」と「FRIDAY」(2月8日号)で発言。当の戸松氏はこう言う。

「予想した当時は、サブプライム問題の表面化している損失は10兆とか20兆円程度と言われていましたが、日本のバブル崩壊で失われたお金は、およそ100兆円。今回のサブプライムの問題は日本のバブルと非常によく似ていましたし、アメリカの経済規模はGDPで日本のおよそ3倍。どう考えても、日本のバブル崩壊と同じぐらいに損失が膨らまないとおかしい、ということを念頭に予想したわけなんです。ただ、当たったと言っても、この相場状況では正直、喜べませんねえ(笑)」

 08年予想を見事当てた戸松氏は、来年の相場をどう見ているのか? また、それ以外の多くの相場関係者の株価予想も調査してみた。詳細は『株ココロ』(http://www.c-player.com/kabucocolo/)をチェック!

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最終更新:2008/11/23 08:00
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