熾烈! 公明党 vs 民主党 でも選挙後は連携へ!?
#政治 #民主党 #公明党
先月30日、麻生総理は、当面の経済対策を優先するため、衆院の解散を先送りすることを示唆した。面白くないのは、来年の都議選に備えるために、早い時期に衆院選を済ませたかった公明党だ。同党は最後まで自民党に年内解散を迫ったが、結局は先送り案を受け入れた。その裏には、民主党の公明党への執拗な揺さぶりがあった。
「民主党は先月21日に衆院選の2次公認を発表したけど、小沢一郎代表の国替えの場所は未定のまま。公明党の太田(昭宏)代表の東京12区や、冬柴(鐵三・元国交大臣)さんの兵庫8区は空けたままだから、ここから出馬するという話もある。このため、公明は、選挙応援部隊をどこに投入すればいいか的を絞れずにいる」(自民党関係者)
もし、小沢代表が公明党幹部の選挙区から出馬した場合、創価学会員総出で、幹部の応援をしなければならなくなる。他県の公明党候補者の中には「今回の選挙は、自分の選挙区に応援が来ないから勝てない」とぼやいている人もいるという。臨戦態勢を整えられなかった公明党は、先送りも止むなしと判断したわけだが、民主党に対して、やられっぱなしではなかった。
「民主党の前田雄吉議員を離党に追い込んだマルチ業界団体からの献金スキャンダルは、公明党が仕掛けたと言われています。もっとも、本来の狙いは、前田以上にマルチ業界とのパイプが太い民主党幹部の石井一でした。国会内外で執拗に公明党批判を繰り返す石井は公明党にとってまさに天敵。その石井を追い落とすために、急所であるマルチ業界からの献金をネタに追及を始めたんです」(民主党関係者)
ところが、本丸に行く前に、野田聖子消費者担当相にも似たような過去のあることが明らかになる。
「結局、与党側は追及の二の矢を継げなくなってしまいました。マルチの件で民主に痛手を負わせることができれば、自民も解散に踏み切るだろうというもくろみも空振りに終わってしまいました」(同)
水面下で激しい戦いを繰り広げていた民主党と公明党。ところが、総選挙後は一転、手を組むのではないかとの見方も出てきているという。その前提になっているのが、今回の総選挙先送りで、自民党と公明党に溝ができたこと。特に「今回は、前回ほど、自民党への公明党による選挙応援が期待できない」(前出・自民党関係者)中、自民党内にも、公明党との関係見直しを叫ぶ声が強まっている。
「そうした状況も織り込んで、小沢代表は、公明党は権力の側につくと考えている。民主党が政権に就いた後、玄関開けて待っていれば向こうから来るだろう、と踏んでいるよ」(政界関係者)
なんと節操のないことか。魑魅魍魎が蠢く永田町の論理は、世人には到底推し量れない。
(逸見信介/「サイゾー」12月号より)
公明党を除名された議員が語る……。
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