北野武の次回作は時代劇!? その裏に「浅草の女帝」の影
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最新作『アキレスと亀』は、評価が高かったわりには、興行収入は振るっていないビートたけしこと北野武。次回作は、絶対にハズせないということか、ヒット作『座頭市』に続けとばかり、『丹下左膳』をモチーフにした時代劇を撮るといわれている。しかし、主演はたけしではなく、”大衆演劇のホープ”といわれる早乙女太一。それゆえ、たけしに近い関係者は、次回作の製作に二の足を踏んでいるという。
「早乙女のバックに、Sさんという浅草ロック座の女性オーナーがついているからなんです。97年度に、たけしは浅草芸能大賞をもらっているのですが、その選考にSさんがかかわっていた縁で2人は接近。Sさんは、勝新太郎のタニマチをしていたことから、『座頭市』の映像化権を持っていた。これをたけしに映画化させたのも、Sさんの意向だったんです」(芸能プロ関係者)
さらに『座頭市』がヒットしたことで、両者の距離はそれまで以上に近くなった上、Sさんのたけしに対する発言力が増していったようだ。
「たけしもSさんのことを慕い、彼女から声がかかると浅草に飛んでいく。プライベートのことなので事務所も関知していないのですが、Sさんは興行を何十年もやっているだけあって、裏社会にも顔が利く。そうした人脈を快く思ってなく、また、Sさんがたけしを自分のところのタレントのように扱うことに、事務所も頭を痛めているようです」(たけしに近いスタッフ)
そんな中、Sさんが後押しする早乙女を次回作に抜擢することに難色を示しているスタッフも多いようなのだ。それでも、大衆向けの時代劇映画は興行的には魅力。Sさんの政治力、財力も映画を作る上では無視できない。
高倉健を起用したやくざ映画を作るという話も出ていたが、なかなか実現しない。たけし自身が作りたい映画をやるとヒットしないというジレンマの中で、周囲の思惑もさまざま。たけしの苦悩はやまない。
(編集部/「サイゾー」12月号)
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