「エドはるみに便乗!?」オバちゃん芸人時代の到来か
#テレビ #お笑い
尻まるだしのビキニ姿で、ラテンの曲に合わせてセクシーダンスを披露する芸人・シルク。
もともとは非常階段という漫才コンビの片割れの大ベテランだが、このセクシーラテンダンス芸で、突如としてテレビに登場。その姿を見たダウンタウン浜田も(たぶん褒め言葉の意で)「アホやろ!」とあきれていたが、いってみればただそれだけの芸が、ヘンに面白い。
この実年齢40代後半(まあ、そう考えれば見事にシェイプアップされたボディなのだが)のシルク姐さんの活躍に続き、「あき恵ちゃん」の愛称で人気の吉本新喜劇女優、「浅香あき恵」が、ここのところ東京のテレビに何度か出演、ブログに出された文面と写真(キッチンでワインを飲む様子など)を、本人不在でフリップで紹介するという漫談を、博多華丸・大吉の、大吉単独の芸として「あらびき団」で披露していたりと、これまたベテランオバちゃん芸人がクローズアップ。
オバちゃん芸人といえば、エド・はるみの大ブレイクがまだ記憶に新しいが、オバ芸人の台頭は、その影響もあったりするのだろうか。バラエティ番組の構成などを手がける作家に聞いてみたところ、
「まだゴールデンではなくて、深夜などのレベルではありますが、確かにオバちゃんの芸人がジワジワきている印象はありますね」
とのこと。ではなぜ、キャラの濃いオバちゃんが、次々台頭するようになったかというと、
「後輩の芸人が力をつけて、自分たちの番組をたくさんもつようになります。それで、『実は、こんな面白いオバちゃんがいるんだ』と、オバちゃん芸人の濃いギャラに出てもらうことで、より面白く盛り上げようというのはありますね」
では、ベテランのおっさん芸人ではなく、オバちゃんなのは、なぜか。理由のひとつは、ある程度面白い「兄さん」方は、この数年のお笑いブームで出尽くした感もあることと、視聴者側も、少し慣れてしまった点。そして、やはりエド・はるみのブレイクが大きく影響しているという。
「今のバラエティを見る層は、オバちゃん層がけっこう多いんです。自分たちと同年代のエド・はるみの登場、そして、エドの笑いがあまり痛々しくなかったことで、オバちゃん芸人に対する免疫や受け入れる器ができたことが、やっぱりでかいと思いますね」
エドの「グー!」が、あれだけ強烈な芸にもかかわらず、老若男女問わず大人気を獲得したことで、オバちゃん芸人側にも、新たな展開がやってくる。
「ああいうふうにいってもウケる、ヒかれない、という安心感ができたので、強烈なキャラを出してもいいというのも大きいです。思いきった芸というのは、やっぱり見ている側も安心して笑えますからね」
第2のエドも、この中から登場するのだろうか。
「エド・はるみも、そろそろ流行りモノとしての笑いの旬は過ぎたと思いますので、『次のエド』は求められるでしょうね」
しばらく、濃いオバ芸人の台頭は続きそうな気配だ。
(サイゾー公式携帯サイト「サイゾー裏チャンネル」より)
たまには新喜劇も。
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