お騒がせ芸人長井秀和 復帰に向けて虎視眈々!?
#お笑い #インタビュー
昨年、フィリピン美人局事件とカナダ人不倫騒動が立て続きに発覚し、お茶の間を騒がせた本誌連載陣の長井秀和。現在は語学留学を兼ねてNYで活動中だが、そんな彼がちょうど渡米から1年後に当たる9月上旬、一時的に帰国。NYでの生活をネホリハホリ聞くべく長井氏を直撃したところ、あら、とってもお元気そうで。
「元気にやってますよ。今は貯金を食いつぶしながら、平日は毎日語学学校に行っていて、週に2日くらいはスタンダップ・コメディのクラブにも出演しています。ただ最初から本番のショーに出してもらえたわけではなく、まずは『客を3~4人呼べるなら、誰でも出してやる』っていうような”ブリンガーショー”なんかに出たりしてましたね。普通だったら客集めに困るところを、私は少し日本のテレビとかに出ていたっていうアドバンテージがあったんで、フリーペーパーなんかで告知したりすれば、結構、日本人客が来てくれたんです。あとは知り合いに声をかけたりして、地道にですね」
今ではソールドアウトが出ることもあり、これは1年目のコメディアン、しかも日本人としては異例のこと。そんな長井氏が、アメリカ人の客を相手にドッカンドッカン笑わせている様子は、彼の公式ブログでも見られるのだが、それにしても「(英語で)ルームメイトの韓国人は朝からキムチを食べる。それがものすごい臭いで、俺のチ◯コも乳首も勃起して目が覚めちゃう。だから、俺にとってはキムチが目覚まし時計なんだ」みたいな下ネタが多いような……? てっきり「間違いない!」の英語版をやっているのかと思ったのですが。
「それはないですね。コメディクラブでは、テレビでは絶対NGのような下半身ネタ、人種ネタが全開なんですが、下ネタ、特にチ◯コネタをやるとウケるんですよ。ネタは自分ひとりで作っています。日本で笑いが取れたネタでもこっちでは全然ダメだったり、なかなか難しいですね。それ以前に、ネイティブじゃない人間からすると、やっぱり発音がすごく難しい。そうした大変さはあるけれど、どれだけ厳しいのかを肌で感じられたから、やっぱり行ってよかったです。でも、たまにふと『なんで俺、こんな所でやっての?』って思うこともありますよ。だから、今の最大のモチベーションは、『白人や黒人に負けたくない』ってこと。もうこの一点に尽きますね。日本ではアニメやマンガ以外にも、お笑いが大人気であることとか知られてなくて、日本人は仕事のために家庭を犠牲にし、ジョークも言わないようなつまらない人間というイメージがある。まあ、家庭を犠牲しているっていう点では、ある意味私もそうなんですが(苦笑)。だから、私は別にコメディの日本代表になりたいとかは全然ないんですけど、『ほかの日本人は知らないけど、私は違う』って言いたいんですよ。結局、誰かが見せて証明しない限り、アメリカ人は絶対納得しないんで」
ところで、慣れない生活の中で、危ない目には遭ったりしないんですか?
「NYではないですね。むしろ、旅行で行ったフィリピンでのほうがあった(笑)。世の中では『長井は、フィリピン事件で騒がれるのを恐れて逃げた』とか言われているようですが、あの時期に留学することは、もともと決まっていたんですよね。まあ、なんと言われても仕方ないのですが。当時、私はすでにアメリカにいたので、日本での騒ぎをよくわかってないんです。『日本にいないのに、日本で一番目立った芸人』みたいな状態で(笑)。正直、こっちでも結構モテるんですが、一度ならず二度、そういうことで失敗してるから、今はアダルトサイトをオカズにして我慢してます。これが結構、楽しいんですよ! 留学についてですが、もともと事務所との約束では1年くらいということだったので、アメリカでの活動も続けながら、そろそろ日本の芸能界への復帰も視野に入れたいと思っています。ダメな男ですが、まだ日本でいろいろやってみたいことがあるんです。そしていつか、フィリピン警察の一日署長とかもやってみたいですね(笑)。まあ、絶対無理でしょうけど」
一皮剥けた長井氏の復帰、本誌は楽しみにしております!
(編集部/「サイゾー」12月号より)
ながい・ひでかず
1970年生まれ。「間違いない!」の決まり文句でお馴染みの、お笑いパフォーマー。昨年9月より渡米、語学学校に通いながらスタンダップ・コメディアンとしても活躍中。公式ブログ<http://machigainai.blogspot.com>
「サイゾー」連載を単行本化。
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