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3D映画『センター・オブ・ジ・アース』がヒット!『ポニョ』は圏外へ

cote.jpg『センター・オブ・ジ・アース』(C)MMVIII NEW LINE PRODUCTIONS,INC.
AND WALDEN MEDIA,LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

 『崖の上のポニョ』がとうとうトップ10圏外に去った。結局、トップ10には14週居座って、150億円あまりを稼いだわけだ。もっとも『ポニョ』の興行自体はまだ続いており、越年の構えを見せている。一方でこの週末は、4本の新作がランクインしたが、色んな意味でもっとも注目すべきは『センター・オブ・ジ・アース』であろう。

『センター・オブ・ジ・アース』は専用メガネをかけて見る3D映画である。とはいえ、日本国内では3D上映可能な劇場がまだまだ少ないため、本作を2Dバージョンで上映している劇場もある。全部で104の上映劇場のうち、53が3Dバージョン、残り51が2Dとなっている。2Dと3Dが混在してしまっている点が、観客を混乱させそうだ。ここら辺、まだまだ中途半端なところでもある。

ここで、いつもの国内ランキングを見て欲しい。

1 (1) 容疑者Xの献身 (東宝)
2 (2) イーグル・アイ (角川映画、角川エンタテインメント)
3 (初) ホームレス中学生 (東宝)
4 (初) 釣りバカ日誌19/ようこそ!鈴木建設御一行様 (松竹)
5 (3) P.S.アイラヴユー (ムービーアイ、東宝東和)
6 (初) ICHI (ワーナー)
7 (初) センター・オブ・ジ・アース (ギャガ)
8 (5) 劇場版 さらば仮面ライダー電王/ファイナル・カウントダウン (東映)
9 (4) おくりびと (松竹)
10 (6) パコと魔法の絵本 (東宝)
※(全国動員集計)興行通信社提供。頭のカッコ内は前週の順位。

 これを見ると、『センター・オブ・ジ・アース』は7位だが、このランキングは動員本位のもの。同作のオープニング2日間の成績は、動員が7万4954人、興収1億2264万2300円というもので、動員数では7番目なのだが、興収では『ホームレス中学生』を上回って3位なのである。これは、3D上映の入場料が2000円(あるいは通常料金より高い特別料金)に設定されているからだ。ちなみに、『センター・オブ・ジ・アース』の公開劇場数は、『ホームレス中学生』のおよそ3分の1なので、1スクリーンあたりのパフォーマンスが抜群にいいということだ。最終的な興収は10億円を超える可能性も出てきている。

 3D映画は、実は、映画というよりは「アトラクション感覚で楽しめる娯楽」というイメージの方が近い。「鑑賞」ではなく「体験」のために、ファミリーやカップルが訪れる。記憶に新しい所では、2003年に『スパイキッズ3-D』という3D映画が興収14.5億円を上げている。『スパイキッズ』という、日本ではかなり微妙なシリーズものが、3Dフォーマットをテコに大化けした成功例だ。

 現在も、ディズニーやドリームワークスなどのスタジオが3D映画を数多く準備している。『トイ・ストーリー』や『シュレック』の3Dバージョンが近い将来お目見えする予定だ。そんな中でもっとも大がかりなのが、20世紀フォックスが製作中の『アバター』。かのジェームズ・キャメロンが、『タイタニック』以来12年ぶりに監督する劇場映画なのだが、この映画のために、立体撮影が可能なデジタルカメラが開発されるなど、並々ならぬエネルギーとコストが投入されている。すでに撮影は終了しており、09年の12月公開に向けて膨大なポストプロダクションが行われている。日本でも、再来年の正月映画として空前のプロモーションを目にすることは間違いない。

 劇場でしか味わえない映像体験。そのためのハリウッドの最終兵器が”3D”なのである。この1年間、是非3Dに注目して欲しい。
(eiga.com編集長・駒井尚文)

作品の詳細は以下より。
『センター・オブ・ジ・アース』
『センター・オブ・ジ・アース』予告編
『アバター』

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最終更新:2008/11/05 11:00
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