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食欲の秋に 一流シェフの生き様に迫った異色ドキュメンタリー

ryourinindvdmain.jpg和食「瓢亭」の髙橋英一。料理に向かうその
眼差しは、真剣そのものである。

 400年続く京都の老舗料亭「瓢亭」の髙橋英一、革新的なイタリアン「アクアパッツァ」の日髙良実、和の素材を大胆に生かしたフレンチ「レストランキノシタ」の木下和彦、中華料理に革命を起こした「麻布長江」の長坂松夫ら14人の一流料理人に密着し、その半生や哲学を描いた『シェフ列伝』。02年からフーディーズTV(スカパーや全国のケーブルテレビなどで放送)のドキュメンタリー番組として放映されていたものに、新たな撮影・再編集を加えられ、来月、DVDとして発売される。同テレビでの放映時には、一般視聴者だけではなく、料理人やその卵たちからも”教科書”として高く評価されていたというが、その見どころは?

「一流シェフは、ひとつのお皿を芸術品に仕上げるアーティストでもあります。そのためには、調理技術を磨くだけでなく、華道や絵画鑑賞を嗜み、美意識を磨いたりしています。彼らのさまざまな生き方や哲学から、料理に限らず、人生に通じる教訓を感じ取ってもらえると思いますよ」と、プロデューサー・井田勇氏は語る。

 シェフ本人だけでなく、同僚や師、ライバルたちへのインタビューも交えて、取材対象の全人格に迫っていく構成は圧巻の一言。と同時に、ジャンルも経歴も違うシェフたちが”一流の条件”として口を揃えて挙げるのが「シェフ自身の人間性の重要さ」だというのが面白い。

 仕入れ、弟子の指導、お客への接待など料理人それぞれの個性が光り、そのまなざしは真剣そのもの。一流の料理には、一流の魂が込められていることが如実に伝わってくる。食欲の秋だけに、絶品料理とシェフたちの心意気を目と耳で味わえるおススメの逸品だ。
(若松和樹/「サイゾー」11月号より)

●『シェフ列伝』
日本の食文化の頂点に立つ14人の一流料理人に完全密着したドキュメンタリーDVD。彼らの仕事ぶりから、味の原点、修行時代、料理哲学まで、すべてが網羅されている。11月7日に《和食篇》《フレンチ篇》《イタリアン篇》、11月21日に《中華篇》《続・イタリアン篇》が発売される。12月10日にはシリーズ5タイトルを収録した特典付きDVD-BOXも発売予定。発売/ジェネオン エンタテインメント 価格/単品DVD 各3990円(税込)、《続・イタリアン篇》のみ2940円(税込) DVD-BOX 1万8900円(税込)

シェフ列伝 DVD-BOX

美味しそう。

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最終更新:2008/11/12 20:00
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