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ミニコミ戦争勃発!?「HB」の敵は宇野常寛主宰の「PLANETS」

hb.jpg左が創刊号で、右は最新号vol.4。編集発行人の
橋本氏を含め、20代前半から半ばの6人によって
作られている。

 ここ最近、立て続けに雑誌が消えていく。イチ雑誌好きとしては、なんとも寂しい限りであるが、そんな状況下、唯一、元気がいいのがミニコミやリトル・マガジン(小規模な部数の雑誌)かもしれない。中でも、注目したいのが「HB」という雑誌。ジャンルとしてはカルチャー誌、ZAZEN BOYSの新アルバム『ZAZEN BOYS Ⅳ』のレコーディングをアメリカまで追っかけてレポートしたり、文筆家・坪内祐三をインタビューしたりと、ミニコミらしからぬ大胆な見せ方をしているが、果たして、その編集意図は? 編集発行人の橋本倫史氏はこう語る。

「昨年の夏に創刊して現在4号目まで出しているんですが、最初から一貫したテーマとしては、いわゆる”ミニコミ”にはしない、ってことですかね。なんか嫌じゃないですか? ミニコミが発する独特のオーラって。だから、そういうものは可能な限り避けようと。普段、ミニコミを手に取らない人に読んでほしいなぁ、という思いで作ってます」

 そのもくろみは成功してますか?

「うーん……今のところ、1000部刷って700部は売れているので、その数字で判断してもらえれば」

 実売率70%! 好数字じゃないですか。ちなみに、ライバル誌は?

「仮想敵と言いますか、サイゾーでも連載を持っている宇野常寛さんが出している『PLANETS』は良くも悪くも意識してしまいますね(笑)。まぁ、宇野さんのほうが、名前もあるし、僕なんか足下にも及ばないですけど」

 と、意味深な発言。宇野氏も「サイゾー」11月号の連載ページで「血を流す」なんて発言もしているし、ミニコミの雌雄を決するときも近い!?
(編集部/「サイゾー」11月号)

●HB
2007年8月創刊。現在vol.4まで発行。これまで扱った特集テーマは、「高田馬場」「チェーン店」「高速道路」など。定価/500円(税込)
ジュンク堂書店をはじめ、都内大型書店にて取り扱っている。詳しくはHB編集部日記〈http://d.hatena.ne.jp/hbd/

ゼロ年代の想像力

宇野氏の新著。

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最終更新:2008/10/29 16:00
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