「再逮捕も恐れない」11年ぶりメガホンの角川春樹が衝撃告白!
#映画 #邦画
”生涯不良青年”を名乗る角川春樹氏が、『時をかける少女』以来11年ぶりに映画監督を務めている。佐々木譲原作、大森南朋主演の『笑う警官』がそれだ。
『蒼き狼 地果て海尽きるまで』『神様のパズル』などで本誌サイゾーに規格外にスケールが大きく、わくわくするインタビューコメント(記事参照)を寄せてくれた角川氏の最新監督作ならばと、10月8日東映大泉撮影所の製作会見へと向かった。
9月18日にクランインした撮影の合間を縫っての会見では、キャストがそろうのを待つ間、『笑う警官』のメイキング映像が流れていた。アーミールックでキャスト陣に演出指示を飛ばす気合いたっぷりの角川監督、潜入捜査中の警官を演じている大森南朋と宮迫博之に対して、日本刀を突き付けて微笑む角川監督……。メイキング映像を見る限り、撮影現場は角川ワールド全開のようである。
大森、宮迫、松雪泰子ら主要キャストが集まっての会見が始まったが、記者席を大いに湧かせたのは、やっぱり角川監督。
角川「映画を撮るのは11年ぶり。メジャー作品は『REX 恐竜物語』以来15年ぶりになるが、何の不安もなくやっている。三池崇史監督じゃないが、年3本ペースで撮っている監督にも負けないつもり。佐々木譲さんの原作は警察の裏金づくり、汚職事件を描いたサスペンスだが、警察の内部を描けるのは逮捕された経験のある私だけだろう。映画の中では麻薬も扱っている。脚本の中には自分の実体験を大いに盛り込んだ。再び逮捕されることを私は恐れていない」
この発言に記者席はどーんと大ウケ。あまりに率直な角川監督のコメントに宮迫が「みんなが触れにくいところに、監督みずからずばっと行きましたね」とフォローするひと幕となった。
メイキング映像の中で、角川監督から日本刀を突き付けられ、ふだんから大きな目をさらに大きくしていた宮迫に、そのときの現場の様子を聞いてみた。
宮迫「警官役のボクと大森くんの2人が闇組織に捕まるシーンの撮影だったんですが、監督はリハーサルのときと違って、本番ではテンションが上がったのか本気なのか、ボクの顔のすぐ前に日本刀が来て、ほんま怖かったですよ」
宮迫をはじめ、キャスト一同が「緊張感のある現場」だと語る。そして会見の最後を締めたのも、角川監督だった。
角川「どんなに面白い映画をつくっても、当たらなくちゃいけない。今回は当てることを考えている。85点の映画を目指して、少なくとも80点だけは取ることを東映とは約束している。東映とは目標の興収額を決め、その目標額をクリアできないようだと『映画はやめる』と宣言した。自分を賭けて、この映画を撮っている」
角川春樹プロデュース映画は、51 億円の大ヒットとなった『男たちの大和/YAMATO』以降は、『蒼き狼』『椿三十郎』『神様のパズル』と残念な結果に終わってしまった。”対称性の破れ”など宇宙誕生の謎に迫った『神様のパズル』は、ノーベル物理学賞受賞で賑わうこの時期に公開されていれば、もっと違った宣伝展開も可能だったろう。
東映配給による『笑う警官』の公開は、2009年秋。角川監督が大笑いする姿に出会えるだろうか?
(長野辰次)
『笑う警官』
製作・脚本・監督/角川春樹
原作/佐々木譲
撮影/仙元誠三
照明/渡辺三雄
出演/大森南朋 松雪泰子 宮迫博之 忍成修吾 螢雪次朗 野村祐人 伊藤明賢 大友康平ほか
2009年秋、東映系全国公開予定
「第3の時かけ」なんて呼んだらきっと怒られる。
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