『容疑者Xの献身』が大ヒット トップ10中8作品が邦画
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週末の国内映画ランキングは、フジテレビと東宝の『容疑者Xの献身』が大ヒットで首位をもぎ取った。初日・2日間の成績は、動員40万7,200人、興収5億4,400万円。トップ10作品は下記の通り。
1 (初) 『容疑者Xの献身』 (東宝)
2 (初) 『さらば仮面ライダー電王/ファイナル・カウントダウン』 (東映)
3 (2) 『ウォンテッド』 (東宝東和)
4 (3) 『パコと魔法の絵本』 (東宝)
5 (4) 『おくりびと 』(松竹)
6 (1) 『アイアンマン』 (ソニー)
7 (5) 『20世紀少年』 (東宝)
8 (6) 『イキガミ』 (東宝)
9 (7) 『崖の上のポニョ』 (東宝)
10 (9) 『大決戦!超ウルトラ8兄弟』 (松竹)
*(全国動員集計) 興行通信社提供。頭のカッコ内は前週の順位。
フジテレビ×東宝のコラボレーションとしては、『少林少女』『山のあなた/徳市の恋』と、ここのところ不完全燃焼が続いていたので、『容疑者Xの献身』は久々に会心のヒットと言っていいだろう。東野圭吾の原作はベストセラー、公開日にオンエアしたTV版『ガリレオ エピソードゼロ』も視聴率20%を超えており、まさに映画できっちり締めた格好だ。同作は、興収40億円以上は確実に稼ぎそうである。
2位には『仮面ライダー電王』の新作(今年2作目!)がランクインし、根強い人気を見せた一方で、前週はトップ10圏内にいた『最後の初恋』と『ハンコック』がはじき出され、気がつけばトップ10中8本が日本映画という状態に。3位に残っている『ウォンテッド』はまあ頑張っているとして、先週首位だった『アイアンマン』が5ランクダウンと、ハリウッド勢はすこぶる調子が悪い。
そのハリウッド勢だが、正月映画では少し盛り返しそうだ。『ハリポタ』は消えてしまったが、ピクサー/ディズニーのCGアニメ『WALL・E/ウォーリー』の評判がとても高い。その『ウォーリー』の初日が、このほど12月5日に決まった。
ということは、スカラ座チェーンで現在公開中の『崖の上のポニョ』は、12月4日までの興行ということになる。何と20週の大ロングランだ。そして、どうやら12月5日からはみゆき座にムーブオーバーして正月を越す態勢のようだ。現在までの興収は147億円。150億円はもうすぐだが、160億円まではちょっと厳しいか。
(eiga.com編集長・駒井尚文)
『容疑者Xの献身』西谷監督の前作はこちら。
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