台湾の超絶美女リン・チーリン「ただいま恋人募集中」!?
#海外 #映画
(写真/矢島慎一)
常々思っていた。世界でいちばん美しいのは、アジア人美女なのではないのかと。キメ細かな白い肌と漆黒の瞳を持つ可憐さ。儚さと色気が混在するその美しさは、東洋人だけが持つ奇跡のバランスだ。
彼女が部屋に入ってきた瞬間、そんな”アジアンビューティ最強論”をあらためて確信した。シャッター音とともにポーズを変えるさまは、妖精が羽を広げるような優雅さ。「ホント、おキレイですね」。思わず伝えると、彼女は照れくさそうにはにかんだ。
「アリガトゴザイマス(笑)。ヨロシクオネガイイタシマス」
ん? 日本語……?
「以前、4カ月ほど日本に留学していたんです。聞き取りは大丈夫ですが、話すほうはムズカシイネ(笑)」
と謙虚な笑顔。日本ではまだそれほど知名度は高くないが、アジアの芸能界隈ではすでにお馴染みの顔だ。中華圏で圧倒的な人気を誇る、台湾出身のトップモデル”リン・チーリン”。今回、三国志を原作にしたジョン・ウー監督の話題の映画『レッドクリフ Part1』で初の女優デビューを飾った。総制作費は100億円、トニー・レオンや金城武らをはじめ、共演者にはアジアの名優が名を連ねる。
「この映画は、今までの三国志作品とは少し違います。知恵と謀略の限りを尽くす男たちの姿が描かれていますが、同時に英雄たちの”体温”が感じられる作品。そこには、希望や友情、愛というメッセージが込められているのです」
彼女が演じたのは、孫権に仕えた武将・周瑜を支える芯の強い妻。この役が、自身にも大きな影響を与えたようだ。
「以前の私は、感情を表すことが苦手で、嫌なことがあってもうまく表に出せなかった。でもこの役を演じることを通じて、自分の感情をうまく表に出せるようになりました」
撮影中、トニー・レオンが20年越しの恋人、カリーナ・ラウと結婚を発表した。チーリンも今年で34歳。富豪御曹司との年内結婚説も囁かれる彼女に真相を直撃すると、
「ソレ、マチガイデス。イマハ、ゼンゼンナイヨ(笑)」
そればかりか、「ここ数年アプローチすらない」とやや自嘲気味(!?)。と同時に、少し鼻にかかったベビーヴォイスで「ドウシヨ……」と耳まで真っ赤に。台湾のトップスターながら、このスレのなさ、まさしくアジアンビューティの鑑である。
今回、来日中の超過密スケジュールの合間を縫って取材が行われたのだが、終始可憐な笑顔で礼儀正しく対応してくれたチーリン。翻って日本の芸能界には、彼女の爪のアカでも煎じて飲ませたい面々がゴロゴロいるような気もいたしました……。
(西尾英子/「サイゾー」11月号)
リン・チーリン
林志玲。1974年、台湾生まれ。カナダ・トロント大学を卒業し、4カ国語を操る。10代の頃からファッションモデルとして活躍し、中華圏で高い知名度と人気を誇る。04~06年には、台湾親善大使も務めた。日本留学経験もある、大の日本好き。
『レッドクリフ Part1』
西暦208年中国、天下統一を掲げる曹操は、大軍を率い、劉備・孫権の連合軍と相対することとなる。一方で曹操は、絶世の美女といわれる、孫権の部下・周瑜の妻、小喬(リン・チーリン)を我がものにするという野望を抱いていた。三国志史上の大決戦・赤壁の戦いがいま、始まる──。
監督/ジョン・ウー
出演/トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、中村獅童、リン・チーリンほか
11月1日より日劇1ほかにて全国ロードショー
公式サイト〈http://redcliff.jp〉
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事