一発芸人がなぜテレビから一瞬にして消えるのか
#テレビ #お笑い
一発芸で名を馳せて、翌年にはあっという間に消えていく……。一発屋の賞味期限は1年ポッキリ。期間限定と分かりつつも、その間に新たな芸を定着させて芸能界を生き延びていくのは至難の業だ。
「最近では『エンタの神様』(日本テレビ)のように、テレビ局側の提案した芸風に変えて、世間に広まった一発芸人もいる。局も芸人を消費して、若手芸人も”売れるなら何でもする”という風潮になっている。売れてから考えればいい、という芸人はすぐに局側の提案に乗ってきます」(構成作家)
しかも、一発屋であろうと最近は実に割り切っている。世に定着した芸を持つと、裏営業に走る芸人が少なくない。
「裏営業とは、会社を通さない営業のこと。ギャランティは100%が自分のモノとなりますから、ギャラの半分を事務所に取られるようなこの業界では、裏営業が熱心な芸人もいる。途端にテレビで観なくなる芸人は、自らテレビを離れて裏営業でスケジュールを埋めるような、不届き者なんですよ」(大手事務所所属の中堅芸人)
裏営業の筆頭は、企業の各種パーティのMCや余興。企業としても芸能プロに支払うよりギャランティが安く済むため、直接交渉は御の字。しかも、流行中の一発芸。訪れた来賓も満足するという。
「ギャランティの相場は、一回のパーティで100万から200万円。企業とは直接縁がないのでリサーチャーや構成作家が間に入り、仕切ってもらうんです」(前出・芸人)
さらに、裏営業で増えているのがホスト店。オーナーやNo.1ホストの友人という名目で誕生日や記念日に来店。10分程度のコントで報酬はそれなりだ。
「あくまで表向きは友達として女の子に紹介します。女の子も売れている芸人と友達と知ると”芸能界にも顔が利くスゴイ人”となる。オーナーのためにコントを見せたりもしますが、裏では小遣いという謝礼を50~100万円貰ってます」(前出・芸人)
裏営業も最終的には事務所にバレて、まずは本人に警告がいくことになる。だが、いったん味をしめると裏営業から足を洗えず、事務所の意向に反して続ける芸人も数多い。単に視聴者が芸を見飽きただけでなく、事務所が干しているという原因も一発屋がテレビから消えていく理由なのだ。
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