
これぞハリウッドの醍醐味 ”大人のアクション”映画に大注目!
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秋も深まってきたが映画館ではアクション映画がまだ熱い。今回は特に大人向けな2本のアクション映画をご紹介する。
ひとつはアンジェリーナ・ジョリー主演の『ウォンテッド』。ロシアで大ヒットした『ナイト・ウォッチ』のティムール・ベクマンベトフ監督のハリウッドデビュー作で、物語の主人公は冴えないサラリーマンのウェスリーという青年。彼がある日、ギリシャ神話の時代から続く謎の暗殺組織”フラタニティ”にスカウトされ、眠っていた暗殺者としての能力を開花させていき、自身に秘められた運命に立ち向かっていく。
ウェスリー役は『つぐない』『ラストキング・オブ・スコットランド』など、アカデミー賞でも話題になったクオリティフィルムに主演したスコットランド出身の若手演技派俳優ジェームズ・マカヴォイで、彼をスカウトし、指導する凄腕セクシー暗殺者のフォックスを演じているのがアンジェリーナ・ジョリー。マカヴォイよりも圧倒的に知名度の勝る彼女のビジュアルやアクションを全面に押し出し、女性主体のアクション映画としてヒットを飛ばしている。
見どころは、弾丸がカーブを描くなど、『マトリックス』もビックリな荒唐無稽アクションの数々を恥ずかしげもなく描き切っているところ。開巻早々からそうしたトンデモ系アクションのオンパレードだが、もはやユーモアの一種。笑い飛ばすくらいの勢いで見れば楽しめる。一方でウェスリーが鍛えられていくシーンではボコボコに殴られたり(スタントマンなしでマカヴォイ本人がアンジェリーナに殴られているそうである)、かなり肉体的な痛みもいとわず表現(そのためかR-15指定)。どちらをとってもお子様には刺激が強そうで、大人だからこそ楽しめるちょっとブラックな味のきいたアクション映画だ。
もう1本が、今年の全米サマーシーズンで3億ドルを超える興行収入を記録したアメコミ映画『アイアンマン』。『スパイダーマン』『X-MEN』などと同じマーヴェル・コミック原作のヒーローで、兵器開発で莫大な富を得ている軍事企業の社長にして、自身も天才発明家の主人公トニー・スタークが、自ら開発した驚異のパワードスーツを装着して”アイアンマン”となり戦うという物語。
若き天才セレブ社長として華々しい生活を送っていたトニー・スタークが中東でテロ組織に誘拐され、そこで自社兵器がテロに使われていることを知り、自分自身も世界の混乱の一部を担っていることを自覚。それらの兵器を破壊するためにアイアンマンになるという流れなのだが、事はそう単純ではなく、そうした世界の裏側には飽くなき人間の欲望が渦巻いている。テロ=悪という単純な構造に陥ることなく、かといってシリアスになりぎずにエンターテインメントとして楽しめる。
主人公トニー・スターク=アイアンマンを演じるは、かつてドラッグ依存で落ちぶれた過去を持つロバート・ダウニー・Jr.。栄光から転落し、そして復活する様子が劇中のトニーと重なって面白い。ヒロイン役のグウィネス・パルトロウとの控え目なロマンスも逆にくすぐられる思いで、ハリウッド映画(しかもコミック原作)とはいえ、善悪の単純な理論や、ヒーローとヒロインが簡単に結ばれてしまうような安易さもなく、なかなかなさじ加減に仕上がっている娯楽作品。
(eiga.com編集部・浅香義明)
作品の詳細は以下より。
『ウォンテッド』
『アイアンマン』
『ナイト・ウォッチ』
『つぐない』
『ラストキング・オブ・スコットランド』
『マトリックス』
『スパイダーマン』
『X-MEN』
ダウニーJr.の出世作が1500円。
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