“不世出の天才”赤塚不二夫の破天荒すぎる生涯が映画化へ
#映画 #マンガ #小西真奈美
8月2日にこの世を去った、ギャグマンガのパイオニア・赤塚不二夫。『天才バカボン』や『おそ松くん』などの名作は言うに及ばず、新人時代のタモリのセンスを見抜き、世に送り出したという不世出の”笑い”の天才だ。その一方で、後期の『天才バカボン』では、左手で描いてみたり、山田一郎というペンネームに変えてみたりと、自らが開拓したギャグ漫画というジャンルをあえて破壊するような作風も散見できた。その作風のように、赤塚自身も破天荒な私生活を送っていたという。
「赤塚先生が歌舞伎町のバーに行ったのですが、そこがいわゆる『ぼったくりバー』で、法外な金額を請求されたんです。天下の赤塚先生だからその金額を払って、店を後にしたのですが、先生は翌日も、その翌日も、その翌々日も……連日そのバーで飲み明かしたというんです。バーの店員は嫌がらせかと思って、ついには『もう勘弁してください!』と根を上げたそうです。すると、赤塚先生は何食わぬ顔で『なんで? いい店じゃん、また来るよ!!』と言ったそうです」(雑誌関係者)
そんな赤塚不二夫の破天荒な半生を映画化しようという話が、実は生前から水面下で進んでいたという。
「”武居記者”というキャラクターで多くの赤塚マンガに登場した、小学館『少年サンデー』の赤塚担当編集者・武居俊樹氏が記した『赤塚不二夫のことを書いたのだ!!』(文藝春秋)が原作だそうです。05年に発売された同書は、主人公の編集者から見た赤塚不二夫という内容で、映画も同様の構成という話です」(映画関係者)
生前は、資金面の問題などで話が進まなかったようだが、巨星堕つ、の報により、正式に動き出したようだ。配給や公開日は未定だが、一部のスタッフや主要なキャスティングも決まりつつあるという。
「脚本は『踊る大捜査線』の君塚良一でほぼ決定しています。君塚はもともと萩本欽一がつくった放送作家集団・パジャマ党の出身で、バラエティ番組の作家からスタートしており、作品的にもぴったりだと言われています。赤塚役は三宅裕司という案が出ていたのですが、集客に問題があるということで別の俳優に変更されるようです。編集者役は本来なら男性なのですが、あえて小西真奈美あたりの若手女優をキャスティングする予定だとか」(前出・関係者)
果たしてこの話は実現するのだろうか? 脚本担当と目されている君塚氏の事務所に問い合わせてみると「権利関係の問題で、今はお話できないんですよ」という。企画自体が進行しているのは確かなようだ。 有力なスタッフが揃うであろう赤塚不二夫の映画化は、ファンならずとも楽しみな内容であることに疑いはない。
(文=パイプ克夫/「サイゾー」10月号より)
原作本なのだ。
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