黒柳徹子の「芸人潰し」は意図的だった!?
#テレビ #お笑い
すっかり「芸人潰し番組」として定着した感のある、『徹子の部屋』(テレビ朝日)。
同じテレ朝の『アメトーーク!』特番の「徹子の部屋芸人」の放送により、「徹子VS芸人」という図式が出演者にも視聴者にもポピュラーなものとなり、『徹子の部屋』の闘技場化がますます進んできているようなのである。
いわゆる「芸人」ではないが、大泉洋の出演回。ゲストは好みの飲み物を出してもらえるのだが、大泉のオーダーした飲み物は、「ポタージュスープ」。
「せっかく『徹子の部屋』に呼ばれたんだから、どうせなら高いものを」という理由を語っていたが、明らかに「つかみ」を狙ったオーダーだ。ゴングと同時に殴り掛かるような奇襲攻撃に、攻めの姿勢を感じるが、徹子が口の中にクルトンを詰まらせるというハプニングの返し技で、おいしいところを逆にもっていかれてしまう。
その後も、学生時代の写真を見て、「(少年隊の)東山クンに似てない? 今は似てないけど」、「東ちづるさんに似てない?」と、おそらく想定外の問答に、困惑する大泉。
そして、小学校当時のエピソードで、田中角栄のモノマネをやって人気者に、となったとき。
「ちょっとやってみせて」と言われ、たじろぎながらもやってみせる大泉。「まぁ、その~」……見たがったくせに、「よくみんながやるやつね」と一蹴。
番組終了後、ネット掲示板などに寄せられた感想では、「よく戦った」「KOはされなかったが、徹子の判定勝ち」など、番組の感想というよりも、勝敗といった見方をしている人だらけだった。
バラエティ番組を手がける、ある構成作家が言う。
「徹子さんは、もともとお笑いが大好きな人で、最近は芸人が意識しているというのも知ってるみたいです」
実際に、5月に小島よしおが出演したときにも、『アメトーーク!』で指示した、テーブルの上のカンペに飲み物を置け、なども知っていたようで、「アナタ、それしたら、何も読めなくなっちゃってどうなっても知りませんよ」と、仕掛けを封じ込めた。
「徹子さん側の気持ちが変わってきているともいえますね、芸人さんとのかけひきを楽しむような感じに。そういう意味では勝負の場化はすすんでいるかもしれません。とにかく、徹子さんに振らせないようにするというのが鉄則です」(前出・作家)
まさに、大泉洋のように、先手先手をうっていこうとする戦法だ。しかし、これだとよくてドローだ。人気タレントとの親交も多い、あるテレビ誌ライターが言う。
「徹子さんは、そもそもご本人がエンタテイナーですから、その、まさに『徹子ワールド』をこっちが楽しみにいくという感覚で出たほうがいいと思います。それを、言われたからといって、コンビの役回りとか、自分たちの芸はアーでコーでとか説明しちゃうと負けですね」
徹子本人のモノマネをやり、徹子にもモノマネをさせた、友近がいい例だという。
「あれは、友近さんがものすごい徹子さんのファンで、『徹子さんを体感しにいく』という姿勢で出演したのがよかったんでしょう。他の芸人さんたちみたいに、斜めから切り崩そうというのでは、全く勝ち目ないですよ。正面から受け止めにいかないと」(ライター)
以前紹介した、有田の下ネタ全開で大喜びさせた、くりぃむしちゅーの戦法も、依然有効だ。
「下ネタもお好きですもんね。くりぃむさんの場合、有田さんがある程度好きにやっても、上田さんというストッパーがいてくれる。徹子さん有田さんの両方が暴走しても、止めてくれる人がいるからどちらも安心感が生まれるんじゃないでしょうか」(放送作家)
徹子戦には、強力なストッパーを用意。これが最新版の攻略法だ。プロ野球の解説みたいだが。
大泉さん主演の新作もうすぐDVD発売です。
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