【北京五輪】え! これ本当に食べるの? 驚きの中国食文化
#北京五輪
毒入り餃子事件以来、いやその前から中国の食生活には、かなりの驚きと恐怖を覚えていたが、北京五輪の取材を進めるなか、それを改めて痛感させられている。
北京には、観光で訪れたならば、誰もが行くであろうと思われる王府井(ワンフーチン)と呼ばれる大きな繁華街があり、もちろん五輪期間中の今は、大勢の客で連日賑わいを見せている。
取材の合間を縫って、筆者もさっそくそちらへ出向いてみると、大きなデパートやショッピングモールが多数軒を連ねており、ちょっと脇に入ると何やら屋台も立ち並んでいるようだ。少し小腹も空いていたので、立ち寄って行くことにした。
も鳥肌もの。まさかこれを食す人がいるとは……。
左は蝉の幼虫だ。
すると、そこには串焼き風の店が何件かあった。焼き鳥ではないようだが、羊肉串、牛肉串、鴨肉串といろいろ揃っているみたいだ。1本1元(約16円)から高くても2元か3元とかなり安い。ただ、店先にはよくわからない謎の物体も串に刺さっている。
よーく見ると、どうやら虫!? のようだ。聞けば蝉の幼虫に、トカゲ、ヒトデ、タツノオトシゴだという。そしてちょっと店の奥に目をやると、大量のサソリが串に刺さり、踊っているではないか!? カメラを向けると、店主が何やら撮影を止めるように言っているようだが、構わず一枚。さすがに踊り食いではないものの、その場で焼きたてを食すスタイルのようだ。
中国入り以来、蛙やナメクジ、蛇、ウサギなどには出会ってきたものの、この串焼きのビジュアルにはホトホト参った。大量に踊るサソリを見てからというもの、何かとあればその映像が頭に思い浮かび、まったく食欲が沸いてこないのだ。
そういえば、中国政府は五輪期間中に限って、有名な犬鍋や犬クッパといった犬料理に関して、ホテルやレストランでの提供を禁止しているとのことだが、そういったお達しもすべてに行き渡っているわけではないという。これまでも様々なレストランでいろいろなメニューを注文し、食してきたが、実際には何を食べたのか分からないものも数多い。そういえば、ここ数日はお腹がユルユルだ。いったい原因はなんだろうか? 五輪も閉幕まであと4日。日本食が恋しくてたまらない。
(取材・文/栗原正夫)
普通の焼き鳥がいい。
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