ドラッグストアの元祖『Fit Care DEPOT』にアスベスト公害疑惑!
#事件 #行政
日本の“ドラッグストアの元祖”とも言われ、神奈川県内を中心に店舗展開するスーパードラッグストア「Fit Care DEPOT」が、ある騒動を起こしている。チェーンの本部も兼ねた新横浜の店舗で、有害物質であるアスベストが発生しているのにもかかわらず、営業を続けているという疑惑があるのだ。
「新横浜2丁目にある、1階が店舗で、2階が本部事務所となっている建物が老朽化したということで、同建物の所有者であるK氏が、公的機関の認可を受けている公害調査業者に検査を依頼したところ、人体に影響を与える基準値を超えるアスベストが検出されたんです。このままではアスベスト公害をまき散らすことになると危惧したKさんは、2年前に賃貸契約が切れていることもあって、『Fit Care DEPOT』に立ち退きを要求しているのですが、『Fit Care DEPOT』側はこれを受け入れず、現在は訴訟に発展しています。事情を知った同店の利用者や近隣住民は、不安がっていますよ」(商店関係者)
「Fit Care DEPOT」を運営する株式会社カメガヤの前身は、大正12年に創業した「カメガヤ薬局」という老舗。戦後、雑貨や食品なども扱うドラッグストアにいち早く転身し、今では50店舗以上に拡大している。
「社長の亀ヶ谷邦博氏は、ロータリークラブの会員で2590地区のガバナー(管理役員)でもある有力者なんです。人格者といってもおかしくない男が、健康をサポートするドラッグストアにアスベストが検出されたというのに、何の対策もせずに営業を続けている。信じ難いですね」」(ロータリークラブ関係者)
こうした指摘に対して、カメガヤの役員は、「うちも、業者に検査をしてもらいましたが、アスベストは発見できませんでした。Kさんとの見解の違いです」と言いながらも、その調査報告書の提出には難色を示している。
一方、内情を知るストア関係者は「カメガヤが調査を依頼したのは、公的機関の認可を受けている専門調査会社ではなく、民間の調査会社。しかも調べた箇所は、最近改築した部分だけ。アスベストは建物全体に使用されており、カメガヤ側の調査と説明が不十分なことは、Kさん側の調査報告書を見れば明かです」と言う。
真っ向から対立する両者の意見だが、少なくともカメガヤ側には、安全であることを証明する責任があることは間違いない。人体に害を与えるかもしれないドラッグストアなど、しゃれにならないではないではないか。「Fit Care DEPOT」の他の店舗への信頼にもかかわってくるだけに、消費者としては1日も早くクリアにしてもらいたい問題だ。
新法成立からすでに2年半。
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