“本当の北京”に出会える衝撃のマラソンコース案内!
#トイレ #北京五輪 #マラソン
詳細は以下より
環境に配慮した“緑の五輪”を掲げているはずなのに、開催前から環境汚染や食の安全性が問題視されている北京五輪。最近では、セーリング会場で汚染のたまものである藻が異常発生するなど、不安は増すばかりだ。しかし、以前から大気汚染による選手への健康被害が心配されているマラソンだって、中国政府が〝安全宣言〟していたし、もう不安材料は政府が全部解消してくれたに違いない! というわけで、本誌女性ライター(26歳/好きなタイプはエディソン・チャン)が、7月1日、期待に胸を膨らませて、北京五輪マラソンコースを散策してみたところ……。
【天安門(スタート)~前門大街付近】
順路は、まずスタート地点の天安門広場から南下して、世界遺産・天壇公園や前門大街を通り、いったん天安門に戻る。このエリアで最も注目したいのは前門大街。五輪に向けて、レトロな街並みが復元されるはずなのだが、まだ工事が完了していない。しかも、前門大街の左右にある胡同(北京市内に点在する旧城内の細い路地)は、なぜか目も当てられぬ崩壊ぶり……(写真A)。その無残な様子を隠すかのように、おニューの壁で不自然に囲われている様子(写真B)は、テレビ中継でも確認できるかも。
またこの辺はホテルの建設ラッシュで、砂埃がハンパない。3時間歩いただけで、尋常じゃない黒さの鼻クソと目ヤニが! 北京在住の友人も、「北京で暮らすようになってから、驚異的な速さで鼻毛が伸びるようになった」と話す。有害物質を含むといわれている粉塵が車にも多く付着してるし、こんな調子で無事ゴールにたどり着けるのか、心配……。
【天安門~中関村付近】
再度、天安門にたどり着いたら、ヤングに人気の繁華街“西単”の方まで西へ進む。天安門の左隣に、「無敵な毛沢東主席の思想に万歳!」「偉大な中国共産党に万歳!」と書かれた“新華門(政府機関が集まる中南海の玄関)”が。ここだけ明らかに五輪の華やかムードとかけ離れている。さらにカーブをいくつか曲がりながら北上し、“北京のアキバ”こと中関村へ。スタートから6時間以上経過し、暑さと湿気で体はベトベトだし(気温32度!)、軍事用で地面が硬いせいか、足に複数のマメができ、それがつぶれて痛い……。
途中、露店の生水カキ氷を食べたら腹が下り、近くのトイレに駆け込むと、なななんと、五輪に向けて北京では絶滅したと思っていた“ニーハオトイレ(仕切りもドアもなく、便器だけが並ぶ/写真C)”を発見! さすがに大通り沿いの有料公衆トイレ(紙なし)は個室・水洗だが、一歩脇道に入っただけでニーハオトイレにお目にかかれるとは……。用を足しながら、感動にひたる。
五輪に向けて便器を新しくしたようで、かなり上等。
【中関村~鳥の巣(ゴール)】
夕方、やっとゴールのメイン会場「鳥の巣」周辺に到着すると、突如「ドンドーン!」という大砲を撃つような音が数回鳴り響いた後、雨が降りだした! 北京ではここ数週間、人工雨で街の粉塵を流して空気汚染を抑えるため、雷雨を誘発させるヨウ化銀を、ロケットで空に散布しているのだ。周辺を見渡してみると、方々に「外国人に親切に!」「笑顔で、五輪優先!」などと書かれた爽やかな看板が掲げられていて、どこよりも五輪ムードが高まっている感じ。ただ驚いたことに、「鳥の巣」自体は6月28日に完成したものの、その周辺は未完成。観光客でごった返す中、道路の舗装工事(写真D)や、花植え作業(写真E)が行われ、本当に開幕に間に合うのか心配に。
また、この辺には、問題となった中国人のタン吐き行為に罰金が課せられたおかげか、タンやゴミは一切落ちておらず、「五輪に向けて、市民のマナーも良くなったんだー」などと感心しながら歩いていると、危なーい! 突如現れた巨大な穴に落ちそうに! 覗いたら、大量のゴミが捨ててあった……(写真F)。
暑いわ、粉塵・砂埃まみれになるわ、足と腹は痛いわで、かなり過酷なマラソンコース。選手の健闘を、マジで心から祈る!! 追伸/でも、カキ氷は美味だったぞ!
(文:ユエンタン・マーイー/写真:アンドン・チーメイ/「サイゾー」8月号より)
海外出張・旅行用 サーズ、鳥インフルエンザ用 N95 マスク (20枚入)
備えあれば憂いなし。
【関連記事】 五輪のためなら地震も利用!? 中国政府のメディア統制術
【関連記事】 すべての元凶!? サマランチIOC名誉会長独占激白!
【関連記事】 北京五輪景気で注目の<中国株式市場>動向を探れ!
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事