トップ『相棒』でちょい地味? 08年上半期映画興収ランキング
#映画
今年の上半期のヒット作ランクがまとまった。これは、業界通信の老舗・文化通信調べによるもので、昨年12月公開の08年正月映画から、今年の5月末までに公開された作品の興行収入上位十傑を並べてみた。何かが足りないと思う方も多いだろうが、6月公開の『ザ・マジックアワー』『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』『花より男子ファイナル』などは今回の十傑には含まれていない。(ランキングはこちらから)
1 『相棒 劇場版/絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』(東映)……44億円
2 『アイ・アム・レジェンド』(WB)……43億円
3 『ライラの冒険/黄金の羅針盤』(ギャガ・松竹)……35億円
4 『映画ドラえもん/のび太と緑の巨人伝』(東宝)……33.7億円
5 『マリと子犬の物語』(東宝)……31.4億円
6 『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』(ディズニー)……30億円
7 『魔法にかけられて』(ディズニー)……29億円
8 『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』(ディズニー)……26億円
9 『名探偵コナン/戦慄の楽譜』(東宝)……24.2億円
10 『アース』(アース)……24億円
洋画が6本、邦画が4本。全般的に、ファミリー向け作品が多いのが目につくが、正月・春休み・ゴールデンウィークをまたぐ半年の集計なので、ある意味真っ当な結果といえる。配給会社別でみると、東宝、ディズニーが3本ずつで、この2社が上半期を牽引した格好。最近流行のTVドラマの映画化作品は、意外にも『相棒』の1本だけ。また、洋画のシリーズものも、『ナルニア』『ナショナル・トレジャー』の2作品のみとなっている。
要するに、地味な上半期だったという印象である。『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『ハリー・ポッター』といったイベントムービーが1本もなかったのも要因の1つだが、興収50億円を超える作品は1本もなく、予想外の健闘を記録した『相棒』がトップというのも何だか情けない。
もちろん、現在大ブレイク中の『花男』、先週封切りの『崖の上のポニョ』など、この10作品を上回る映画も今後登場するのだが、問題はハリウッドの洋画である。『インディ・ジョーンズ』以外に、計算できる洋画があまりに少ないのである。今年、これまで全米でもっともヒットしている『アイアンマン』が日本ではどれほど稼いでくれるのか? 『セックス・アンド・ザ・シティ』は? 『ハンコック』は? ハリウッド映画にとっての暑い夏になることを期待したい。(eiga.com編集長・駒井尚文)
各作品の詳細は以下より。
『相棒 劇場版/絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』
『アイ・アム・レジェンド』
『ライラの冒険/黄金の羅針盤』
『映画ドラえもん/のび太と緑の巨人伝』
『マリと子犬の物語』
『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』
『魔法にかけられて』
『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』
『名探偵コナン/戦慄の楽譜』
『アース』
日刊サイゾー的上半期ベストはこれです。燃えろ!
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