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キムタク『CHANGE』苦しまぎれの“終わる終わる詐欺”!?

changehp.jpgフジテレビ『CHANGE』HPより

 6月23日放送分の番組欄を見て、驚いた方も多いだろう。

 キムタク総理のドラマ『CHANGE』(フジテレビ)の欄に、「衝撃の結末!! 消えた総理」とあり、15分拡大スペシャルで放送されるというのだ。

 この時期は、4月期の連続ドラマの最終回が放送される時期。もともと初回放送がゴールデンウィーク明けにズレ込むという異例のスタートを切った(記事参照)ことでも話題を集めたドラマであったわけだが、少なめ回数でコンパクトにまとめたということなのだろうか。

 ところが……。

 当日の『CHANGE』は、今まで信頼してきた先輩議員らに裏切られたりしたことで傷ついた木村総理、突然の失踪! というところでそのまま終了してしまった。

 「衝撃の結末!!」というのは、この回の結末が「衝撃」だということだったのか!! 確かに番組欄を見返してみても、どこにも(終)の字もないし、「最終回SP」とも書いていない。決して間違ってはいないのだ。

「内容的には時間拡大するほどのものでもなかった気もするんですが、『スペシャル』にしちゃうことで、通常なら『CHANGE 第7話』とだけなるところを、別の表記を加えてもおかしくなくなりますしね」(テレビ関係者)

 しかも、続く30日放送の8話目は、「最終章・序章」なんだとか……。最終回は7月14日の予定なんだそうだが、終わる、終わると煽ることでチャンネルを合わさせるのって、アリなのか!?

 正しいテレビ番組のあり方を考える、BPO/放送倫理・番組向上機構に、この「終わる終わる詐欺」疑惑について問い合わせてみたが、現在放送中の番組であることと、審査対象として挙げられることで初めて議論が始まるわけで、BPO独自の基準があるわけではないといった理由から、現時点では今回のケースは判断ができないとのこと。

「過去に似たような事例があればお答えできるのですが、まだこういった事例は取り上げていないですね」(BPO担当者)

 では、番組宣伝を広義の「CM」ととらえて、広告のあり方を審査する、JARO/日本広告審査機構はどう捉えているのだろうか。さっそく意見を聞いてみたが、

「番宣は、『告知』ということになりますから、それをCMと判断していいかどうか」

 という前提に加えて、やはりBPOと同様に審査対象に挙がったものでないと、なんとも言えないという回答。大手新聞社の社会部記者が言う。

「途中回なのに時間を拡大したりというのも含めて、完全に確信犯だという気はしますけどね。ただ、『結末』という言い回しは間違いではないわけで、視聴者にチャンネルを合わせてもらうには、とても秀逸なコピーということになりますね」

 タネがわかると「なぁ~んだ」という点では一度限りの掟破りネタという感も拭えないが、ここまで煽らなければならないのは、やはり「キムタクドラマはナンバーワンじゃなければならない」という重圧もあるのだろうか。

「視聴率も少しずつ下がり始めて、20%を切っていたのですが、この7話は作戦勝ちだったのか、20%を越えました。『ごくせん』を仮想敵にしていたというのは最初からよく言われていましたが、『ごくせん』の数字は好調なまま最終回を迎えました。それに、同じフジのドラマ、『ラスト・フレンズ』が回を追うごとに数字と評判が上り調子になってきたことも、煽り過多を呼んだのかもしれません」(前出・関係者)

 そんなわけで、最後に一視聴者として、フジテレビ視聴者センターに勘違いした旨を伝えてみた。

「まぎらわしい表記だったということで、ご意見をうけたまわったと、番組関係者に伝えておきます」

 よろしくお願いします。そして、8話については、

「こちらは、『最終章・序章』とうたっていますので、大丈夫かと思います」

 と、言われたが、その口ぶりは心なしか恐縮していたような……。
(太田サトル)

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最終更新:2013/02/04 19:21
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