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年収××円以下!アキバ系アイドル匿名座談会(後編)

akiba1.jpg現在は休止中の秋葉原“ホコ天”

前編はこちら

B それにしても最近は、この業界も厳しいって、ひしひしと感じますね。私自身はこの仕事が一番好きだし、頑張ろうとは思うんですけど……。

C 問題は、アイドルの低年齢化?

B そう! 20代になったらGカップとか、何か特別なものがないと需要が全然ないんです。その代わりに10代はもう中学生とか、中には小学生まで一緒の撮影会に出て大人気なんですよ、みんな結構きわどい水着で。この間なんて幼稚園児ぐらいのちっちゃい子が出てたんですよ!


A 連れてくる母親も母親だと思いますけど、ジュニアアイドルのヲタもすごい気合い入ってますよね。

B 渋谷公会堂でやったハロプロキッズのイベントも、2日とも満席だったみたいだし。ハロプロキッズって、ほとんど小学生ですよ。そういえば私、結構幼く見られるみたいで、お客さんに年齢を聞かれて、「22歳」って答えると、すごくつまらなそうに「なんだ」って言われたことがあります(笑)。

C だから、撮影会やイベントでお客さんを集めるのは本当に大変。

B 来てくれる人も、ほとんどがいわゆる“DD”(=誰でも大好き)な人たちだから、ほかの女の子が何人もいると、なかなか私の名前で予約してくれないんですよね。撮影会の会費がお客さんひとりにつき1時間5000~1万円で、自分の名前で予約してもらえれば、その4~5割ぐらいはバックでもらえるから結構大きいんですけどね……。

C 今はみんなそんな感じで、“オンリー”ってほとんどいないんじゃないかな?

A あ、オンリーみたいなありがたい人もいます。よくファンレターもくれて、「俺はAが誰かと付き合ってても構わない。それでも応援する」みたいなことを言ってくれるんです。すごくうれしいですよ。頑張らなきゃなと思います。

B いいなぁ……。でも、撮影会に誘っても、「俺は○○ちゃんオンリーだから」みたいなことを言われると、やっぱりちょっと傷つきますね。

C あと「金がないから行けない」ってハッキリ言われるのも、ちょっとツラいものがあります(涙)。

B 40~50代ぐらいの人でも「金がない」って人多いですからね。物販も全然買ってくれない。

A たぶんいろんなイベントや撮影会に行き過ぎて、お金がないんですよ。

C でも、撮影会やイベントで多いのって、実は40~50代くらいのお客さんですよね。普通に仕事していたら一番稼いでいる世代のはずなんですけど。なんだかアイドルは低年齢化していって、反対にお客さんはどんどん高年齢化しているような気がする(笑)。

A 高校生のお客さんとかもいますけど、やっぱり少ないですよね。

C だから次世代のお客さんがいるのかって考えたら、ちょっと不安ですよね。今、10代でアイドルに興味がない男の子が、これから先にお客さんになるかっていったら、まずならないと思うし。

B 今のお客さんは年齢が高いから、やっぱり病気の人も多いんですよね(笑)。

A・C 本当に!?

B うん。知ってるお客さん、メタボの人ばかりだし、糖尿病とか結構いる(笑)。聞いた話だけど入院した人も、実際に亡くなっちゃった人もいますよ。

A・C ええ~!!

B だから、年取って太ってるお客さん見ると心配になっちゃって。ヲタ芸なんかも見ていて「いきなりそんな激しい運動をしたら、心臓に悪いから!」って(笑)。「追っかけはほどほどにして、ダイエットしましょうよ」って思いますね。

C 年齢といえば、お客さんだけじゃなくて、私たちアイドルも……。

B まあ、サバ読みは基本というか(笑)。毎年、年齢が下がる子もいますよね。同じ年だったはずが、気がつくと年下になってる。

A いますねー。おまけに年齢だけじゃなくて誕生日まで変えちゃって、何から何まで別人で、もうどう接したらいいのかわからない(笑)。

C だいたい25歳を過ぎると、プロフィールから生年が抜けるらしいですよ。

B 本当は20代後半って人、多いはずですよね。

A そういえば沢本あすかさんも“自称22歳”でしたね(笑)。ところで、お給料は歩合制?

B そうです。撮影会やイベントでいっぱいお客さんを呼べたら、その分お金は入ってくるんですけど、若い子には勝てないし。Aさんも歩合制? 正直言って生活厳しいですよね……。

A アキバアイドル一本じゃ、とても東京で生きていけないですね。

C アイドルの仕事だけで、年収100万円超えてる人って、ほとんどいないと思いますよ。

B だからといって、着エロやAVに行く気はないですし。

A そっち系の話って、事務所から来ますか?

B 多いですね、着エロは特に。「20歳越えたら水着だけじゃダメだ」なんてことを言われて。まあ、断ってますけど。

A 私、全裸は無理だけど、着エロだったらそんなに抵抗ないなぁ。どういうわけか、私にはそういった話が来ないんですけど(笑)。

B エロ系に流れると、お客さんとトラブルになるんですよ。知ってる事務所でAVに行った子がいたんですが、ファンの人たちが「なんであんなことさせたんだ!」って怒っちゃって。みんな「好きなアイドルがAVに出ても見たくない。そんなのに出るぐらいなら芸能界を引退してほしい」って言うんですよね。しかも、お金も正直言ってそんなによくないんですよ。動画サイトで水着撮影するのと2000~3000円ぐらいしか変わらない。それじゃ脱ぎ損でしょ、みたいな(笑)。

C こっちに言ってないだけで、事務所にはもっとお金が入ってるのかもしれないけどね。

B でも、どうせ脱ぐんだったら、紙媒体のグラビアとかで脱ぎたい。

A やっぱり紙媒体に載るほうが、テンション上がりますよねー。

C 紙媒体だと後に残るし、プロフィールにも堂々と書けますからね。

B 実際には、青年誌のグラビアなんかは敷居がすごく高くて、載るのは本当に厳しいんですけどね……。

A でも、撮影会やイベントで、自分がやっていることで人が楽しんでくれるのって、すごくうれしいことですよ。

C やっぱりアイドルやってる一番の理由って、その快感が忘れられないからかな(笑)。

(構成・橋富政彦/「サイゾー」7月号より)

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最終更新:2008/07/28 18:38
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