2ちゃんねるは人を救うか? “本当の家族の物語”が書籍化
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今月8日の秋葉原無差別殺傷事件以降、ネット上の掲示板に犯行予告を書き込んで逮捕されるケースが相次いでいる。こうした現状を受けて、2ちゃんねるをはじめとしたネット掲示板には批判的な意見も多く、専門家の中には「有害サイトに指定すべきでは?」と指摘する声もある。
そんな中、2ちゃんねる掲示板からまたひとつのスレッドが書籍化される。6月25日に晋遊舎から刊行される『わたしが手に入れた本当の家族』(むらかみ裕/著)は、今年2月の初頭に2ちゃんねるに書き込まれたスレッド『暇だから、過去の家族話でも聞いてくれないか』で語られた内容をまとめたもの。両親に捨てられた女性が引きこもりの弟とともにさまざまな出会いを経験し、本当の家族の意味を見つけてゆく物語は、完全に実話だという。
「いつか、どんな形であれ自分の半生を書きたいと思っていたんです。それに、リアルタイムで反応をもらえるのが楽しかった」
著者のむらかみ氏は、掲示板に自分の半生を告白した動機をそう語る。書き終えたときは「楽になったというか、達成感があった」という。書き込み時には書籍化などまったく頭になかったそうで、編集者から連絡があった際には「はじめは全く信じていませんでした。担当の方とはじめてお会いした時も、物凄く警戒していたと思います」とのことだ。
「(この本は)普通の人に読んで頂きたいです。普通に両親がいて、普通に進学されて、普通にお勤めされている。そんな人に読んで頂いて、『普通』や『当たり前』がいかに幸せなのか実感頂けたら凄く嬉しいです。(中略)たかが素人が書いた文章ですが、少しでも、こう、何か『幸せ』みたいな物を感じて下さればと思います」(むらかみ氏)
ネット上では絶大な反響を呼び、多くの掲示板利用者が「良いもの読ませてもらった」、「家族の大切さを再確認した」などと賞賛した『わたしが手に入れた本当の家族』は6月25日、晋遊舎より1200円+税で発売される。
泣いた。
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