いまこそ団結!?「超左翼マガジン ロスジェネ」は若者の味方です
#政治 #雑誌 #左翼
「超左翼マガジン ロスジェネ」なる刺激的なタイトルの雑誌が創刊した。ロストジェネレーションとは、現在20代後半から30代半ばの人々。この世代に向けて直球勝負で作られた雑誌だ。「ロスジェネ」編集長・浅尾大輔氏は創刊の意図をこのように語る。
「私自身、全国労働組合総連合の専従者として、不当解雇やセクハラ、パワハラの相談で、パートや派遣の労働者と数多く接してきました。『自己責任』という言葉を負わされ、社会全体から責められているのが、今の若者たち。そんな状況を打ち破るためにも、雑誌を通して『リアルな言葉』を伝えたいんです」
巻頭特集は「右と左は手を結べるか?」と題され、「『丸山眞男』をひっぱたきたい」(「論座」07年1月号/朝日新聞社)を発表し、一躍論壇で注目を浴びた赤木智弘氏と浅尾氏の対談や雨宮処凛氏の手記などが掲載されている。ただ、「超左翼」なるキャッチフレーズ、ある側面では誤解も受けるのでは?
「『超左翼』という言葉を使うことは、たしかに賭けですね。まあ、怒りによってパワーアップした『スーパーサイヤ人』みたいな感じで考えてもらえれば(笑)」
最後に、雑誌の読みどころ、注目点を教えてください!
「現場感覚を持った人たちのリアルな言葉が集まっているところです。先々の展開としては、雑誌を通して現実の運動や政治に繋げていきたい、という思いもあります」
右翼も左翼も、金持ちも貧乏も、みんなまとめて、「ロスジェネ」の今後に要注目!
(黄 慈権)
赤木智弘氏と浅尾氏の対談に注目!
「超左翼マガジン ロスジェネ」
ワーキングプア、ひきこもり、下流、ニート、負け組……“レッテル貼り”によって先送りされてしまう、数々の問題に対して、言葉はいかに対抗できるのか。「編集長という立場にはなっていますが、あくまでも4人の編集委員の中の1人。ほかの3人が押し出してくれたからこそ、カタチになりました」と浅尾氏は語る。5月末刊行(年2回発行) 発行/ロスジェネ 発売/かもがわ出版 価格/1365円(税込)
あさお・だいすけ
1970年生まれ、作家。03年、小説「家畜の朝」で新潮新人賞を受賞。作家活動と並行して、労働組合の専従者として、若い組合員の労働相談に応じ団体交渉などに取り組んできた経験をもとに、青年労働者に連帯を呼びかけている。ブログ「My Last Fight」
【もっと見る】 サイゾーおすすめ本
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事