トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > カルチャー > 本・マンガ  > 人と動物の禁じられた愛「獣姦」世界が分かる奇書(後編)

人と動物の禁じられた愛「獣姦」世界が分かる奇書(後編)

kinjiraretaseigi.jpg『禁じられた性技─「ソドミー」と「イン
セスト」』/河出書房新社

前編はこちら

不動の人気は犬

松沢 栗田さんが獣姦に目覚めたきっかけは、なんなの?

栗田 小学校高学年のときに読んだ、『おじゃまユーレイくん』(よしかわ進著/笠倉出版社)ですね。79~81年まで「コロコロコミック」(小学館)に連載されていたマンガで、子ども向けとは思えないほどエロかった記憶があります。その22話で、幽霊の主人公が女の子の飼ってる犬に憑依し、風呂場で胸やアソコを舐めてるうちに女の子が感じ始める……という描写があったんですよ。もうそれを読んだときの衝撃たるや、「半日勃起が止まらない!」って感じでした(笑)。


――獣姦モノのAVでも犬が登場することが多く、『禁じられた性技』にはAV専門の犬まで出てきます。栗田さんも、『ノー・ドッグ ノー・ライフ』のようにオス犬と少女の純愛を多く描かれていますが、どうしてですか?

nodognolife.jpg『ノー・ドッグ ノー・ラ
イフ』

栗田 身近な動物で手に入りやすいですし、人間になつきやすい。あと、なんといっても「ペニスの大きさが人間に近い」ということが一番の要因だと思います。もちろん、犬種にもよりますけど、中型犬だと勃起時でだいたい15~20 cmくらいになりますから。ただ、犬の場合は射精が3回あって、2回目の射精を終えた後に「亀頭球」と呼ばれるペニスの根元が膣内でソフトボール大に膨れるんですよ。そこから“尾結合”の状態に至るわけなんですが、犬が射精をする度に膣ごと体が引っ張られて、さらにそれが30分前後時間続きますからね……。まぁそうでなくても犬のペニスはツルンとして抜けやすいし、女性が四つんばいになったとしても膣が相当下ツキでないと位置が合わないので、僕のマンガのように犬と1対1で行うのは難しいと思います。この『禁じられた性体験』に読者から寄せられたとみられるプレイ中の写真が掲載されているんですが、やっぱり介添人がいるみたい。

松沢 (『ノー・ドッグ ノー・ライフ』を読みながら)犬だから、チンコは無修正でいいんだ。そういう意味では、規制は弱いよね。

栗田 助かってます(笑)。これを真っ黒に塗りつぶされたら、なんのためにリアルに犬のチンコを描いてるのかわからない。僕が読み手だった頃は、専門的な知識を持っている獣姦マンガ家がいなかったんですよ。犬のチンコが人間の形だったりして。

――獣姦を描いて、動物愛護団体からクレームが来たりはしないんですか?

kinjiraretaseitaiken.jpg『禁じられた性体験』

栗田 一切ないですね。獣姦というジャンル自体も昔と比べて扱いやすくはなっていますけど、単に受け口が広くなっただけのような気もします。情報が活発化して、「獣姦」があることは認知されてきても、やっぱり興味を持った人でないと、そこから先を知ろうとはしてくれませんから。なので、今も昔も獣姦マニアの人口は変わっていないと思います。

松沢 専門誌が1冊作れるほどニーズはないってことなんだろうね。獣姦の魅力って、なんなのかな?
栗田 古来から一部の人に知られているけど、一子相伝のように伝えられているわけじゃない。誰かから教えてもらうわけでもないのに、人間と動物が肉体関係を結んでいく……そういうのが脈々と続いているところですかね。

松沢 要するに“タブーだから”いいのかな? これがオープンになって、テレビで川島なお美が「あたし、愛犬のシナモンとセックスしてるんですよ」と語るようになってもOK?

栗田 それは冷めますね! 公言するのは構わないけど、あまり大げさにメディアで言ってほしくないです。個人的には、「もしやコイツ、犬とヤッてんじゃないか」というニュアンスを出してるくらいが一番興奮するので。

松沢 ちなみに芸能人だと、誰がヤッてそう?

栗田 ベッキーですかね。自宅で犬を2~3匹飼ってるみたいだし、『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ)を観てるとかなり動物が好きそうなんで、風呂上がりに素っ裸で恋人の犬と戯れてても不思議じゃないな、と。あくまで願望ですが(笑)。
(アボンヌ安田・構成/「サイゾー」6月号より)

栗田勇午(くりた・ゆうご)
2001年、マンガ家デビュー。獣姦モノを得意としており、リアルな描写や和姦にこだわったストーリーに定評がある。著書に『少女は犬の夢を見る』『ノー・ドッグ ノー・ライフ』(共に三和出版)など。

松沢呉一(まつざわ・くれいち)
1958年生まれ。性風俗研究家、フリーライター。有料メルマガ「マッツ・ザ・ワールド」配信のほか、スタジオ・ポットのウェブサイトで「黒子の部屋」更新中。著書に『風俗見聞録』(ポット出版)など多数。

『禁じられた性技─「ソドミー」と「インセスト」』
天城英生/河出書房新社(01年)/588円
風俗ルポなどを得意とする著者が、禁忌とされているソドミー(獣姦)とインセスト(近親相姦)についてレポート。獣姦AVの取材記事は一読の価値アリ。Amazonで詳細を見る

『ノー・ドッグ ノー・ライフ』
栗田勇午/三和出版(04年)/980円
栗田氏の獣姦作品を一冊にまとめた、日本初の獣姦オンリー単行本。SMプレイの延長のような無理やり感は一切なく、生物の分類を超えた人間と犬の愛がしっかり描かれている。Amazonで詳細を見る

『禁じられた性体験─獣姦&近親姦 告白手記集─』
月刊ホームトーク編集部/ホームダイヤモンド株式会社(99年)/1800円(当時)
月刊「ホームトーク」に掲載された体験者たちの告白手記から、獣姦・近親姦の手記を集めた一冊。巻頭の犬とヤッてるご婦人のスナップは、圧巻の一言。

【関連記事】 ついにポルノ解禁 専門家が語る北朝鮮の現代エロ事情
【関連記事】 ピンク映画にも高齢化の波? “老人の性”を描いた『たそがれ』
【関連記事】 不自然な「ビデ倫」摘発 カギを握るは警察の天下り

最終更新:2014/03/03 15:55
ページ上部へ戻る

配給映画