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話題性はアニメ以下? 動画流出に見るモー娘。の低迷ぶり

20080422_mo-musu.jpg発売前に動画が流出した「リゾナント ブルー 初回生産
限定盤B」

 先週はアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の第3話の一部の映像が、放送前に流出してYouTubeにアップロードされるという、前代未聞の事件が大きな話題になった(参考)。

 その一方で、あまり話題にならなかった流出事件がもうひとつあった。それはモーニング娘。の新曲「リゾナント ブルー」のビデオクリップが、それを収録したCDの発売前にYouTubeにアップロードされた事件だ。

 そもそも「リゾナント ブルー」のビデオクリップは複数のバージョンがあり、メインのバージョンは、アップフロントグループが運営する動画配信サイト「Dohhh UP!」で3月13日からすでに配信されていた。

 問題は、4月16日に発売されたCDの初回生産限定盤Aに収録されている「Another Ver」と、初回生産限定盤Bに収録されている「Lesson Studio Ver」が、ともに発売日前にYouTubeにアップロードされたことだ。発売日の前日に入手する、いわゆる「フラゲ(※フライング・ゲットの略)」の日である4月15日ならまだ理解できるが、「Another Ver」は4月12日、「Lesson Studio Ver」は4月13日にアップロードされていた。

 「Another Ver」を公開している人物はアメリカ人、「Lesson Studio Ver」を公開している人物は香港人となっているが、これは自己申告なので怪しいところ。とはいえ、今回の「リゾナント ブルー」は、台湾でも日本と同じ3種類(初回限定盤2種類と通常盤)が同時発売されたため、海外から流出した可能性もある。

 また、もうひとつ不可解なのは、流出が発覚した時点で所属事務所のアップフロントが火消しに回らなかったことだ。流出した動画は、この記事を執筆中の4月22日現在もまだ視聴可能。なぜYouTubeに削除要請をしないのだろうか? これについてアップフロントに問い合わせたところ、「事態を把握していない」とのことで、またCDを発売している関連会社のUP-FRONT WORKSにも問い合わせてみたが、返答は得られなかった。

 アップフロント側にしてみれば、これもアジア圏への「宣伝」として黙認している可能性もある。モーニング娘。は、2007年3月15日に中国人のジュンジュンとリンリンの加入を発表し、2008年5月24日には台湾公演、6月1日には韓国公演を控えている。加護亜依や後藤真希など、相次ぐ元メンバーの不祥事も影響して国内での人気は低迷しており、アジア圏への本格的な進出に必死の状況なのだ。また、明らかにYouTubeに影響されたと思われる「Dohhh UP!」(ハロプロの動画を無料で視聴できる)を2006年11月に開設していることからも、ウェブ上での動画配信によるプロモーションに力を入れていることは間違いないと思われる。

 もはや日本では、ビデオクリップの流出も話題にならなくなってしまった「モーニング娘。」。今回のアップフロントの対応は、新たな活路であるアジア圏で人気を得るための現実的な「選択」であり、日本市場へのあきらめを表しているのかもしれない。
(宗像明将)

参考:YouTubeの流出動画
YouTube – Morning Musume – Resonant Blue Another Vers. PV
YouTube – Morning Musume 36th Resonant Blue PVLesson Studio Ver.)

リゾナント ブルー(初回生産限定盤A)(DVD付)

限定盤なのに2種類もあるとは、さすが商魂たくましいです

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最終更新:2018/12/11 15:55
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