姫井議員が告白!! タブー破りの“露出戦略”の勝算(前編)
#政治 #アイドル #タレント
昨年7月に行われた参議院議員選挙において、自民党の重鎮・片山虎之助を破り、見事初当選を果たした民主党・姫井由美子議員。だが、その翌月には週刊誌上で不倫を暴露され、その余波は、政治家生命を左右する事態にまで及んだ。そうした騒動の中、昨年末には自著『姫の告白』(双葉社)を上梓し、三度メディアを騒がせた姫井議員に、騒動、自伝出版、そして民主党への思いを聞いた――。
――昨年8月、姫井議員と不倫関係にあったとされる横田育弓氏の告白記事を「週刊文春」(07年9月6日号)が掲載して以降、姫井さんに対する批判的なマスコミ報道が続いています。昨年12月には、自身の半生や一連の騒動について振り返った自伝『姫の告白』(双葉社)も出版されました。
姫井 1月10日にサイン会を催したのですが、300人以上の方が来られたのには驚きました。もっと驚いたのが、200人というマスコミの数です。本を出す前日には、横田氏が岡山で記者会見をされていたので、良くも悪くも相乗効果があったと思います。
――大きな反響を呼ぶことは当然予想されていたと思うのですが、あえて出版に踏み切った理由とは?
姫井 実は、これほど波紋を呼ぶとは思っていなかったんです。誰かを叩くとか、何かを暴露するとか、迷惑をかけようと思って出した本ではありませんし、相手のかたのことについても、決して悪くは書いていませんから。また、マスコミにこちらの話をしても、すべてを伝えてくれるわけではない。だから、自分で本を書いて、言いたいことをすべて言おうと思ったんです。報道に対する沈黙を破るという意味もありましたが、それよりも、先の参議院選挙を戦い抜かせていただいた私も、皆さんと同じように悩みを抱えていることを伝えたかったのです。自分に降りかかってきたものに対して逃げないで立ち向かい、差しのべられたチャンスを全て生かして、大きなことが成し遂げられたことを書きました。
――騒動後に出版したことや、テレビ出演を続けたことに対して、民主党内部からも厳しい声があったと聞きます。
姫井 政治の世界では、(問題を起こした当人は)一切メディアには出ないで、沈静化を待つという手法が一般的でした。民主党本部のある方からも、「表には出ないほうがいい」というアドバイスを頂きました。もちろん、お騒がせしたことは非常に申し訳ないと思います。ただ、皆様の期待に応えるためにすべきことは日々一生懸命やっているつもりなので、あえて身を隠す必要はないと私は考えたのです。
――民主党本部からは、メディア活動をやめろという指示はなかったと?
姫井 一切ありませんでした。ただ、メディア出演について党本部へは報告しています。「国会議員は一人ひとりが独立した政治家であり、それぞれの判断で行動すべき」という考え方です。それは党首であっても新人であっても同じです。ですから、私が何かのタブーを破ったかのように報道されていますが、党に反発しているのではなく、普通に行動したということです。私の行動を見て、『こういう切り返し方があったんだね』と理解してくださる先輩議員もいましたから。その点、党本部と県連では反応が違いました。
――既報の通り、県連は、一連の騒動について「離党勧告」という話まで噂になるほど、過敏に反応しました。
姫井 「メディアに出ることは、姫井本人にとっても、地元にとってもよくないのではないか」と自重を促すご意見は、頂いたことがあります。有権者の方からも、以前の報道渦中には、メールやお手紙で厳しい意見を頂きました。ただ、本当に私のことを応援してくださるメールやお手紙も沢山頂いています。失礼な内容のかたは、もともと応援していないし、これからも応援する気などないかたがほとんど(笑)。それは、書き方を見ればすぐにわかります。これだけ話題になると、愉快犯的な意見が出てくるのは仕方ないですね。
報道と訴訟をめぐるマスコミへの提言
――さて、「週刊文春」の記事が出た後、テレビや週刊誌などのマスコミ取材が殺到したかと思います。
姫井 当初はマスコミに取り囲まれるシーンもしばしばで、延々と沈黙で報道陣を引き連れて歩いていたら、記者さんからも「党のかたも、車で送ってあげればいいのに」と心配される始末(苦笑)。小沢(一郎・民主党)代表に会いに行った時には、代表についた番記者の方から騒動に関する質問攻めにあって、「マスコミは友達じゃないから、あまり親しくしないように代表から言われました」と返したら、記者が黙っちゃったこともあります(笑)。また、取材に慣れていなかったので家族に連絡を入れるのが遅かったんです。報道が出てから「ノーコメントでお願いね」という電話を家族にしたら、息子が「今パパは、マスコミの人と話をしているよ」って(笑)。部屋にまで記者を上げていたのには驚きました。
――マスコミの関心はやはり横田氏との関係に集中したと思いますが、現在横田氏は、姫井議員に対し、結婚の反故に対する慰謝料請求など2件の訴訟を起こしており、計約6000万円の賠償を求めています。
姫井 その件は、基本的には言わなくていいことだと思っていますし、政治家としての説明責任が及ぶものだと思ってはいません。ただ法廷では、きちんと対応してくつもりです。
――ですが、「公人として、きちんと答えるべきだ」「横田氏から逃げ回っている」などという意見もあります。
姫井 相手の目的は、お金なのか、話題性なのか。そういう部分で、マスコミも振り回されているところがあると思います。同じ土俵で語らずに、裁判の場できちんとお答えしたいと思います。(公人うんぬんというマスコミに対しては)「政治というものを、ワイドショーの視点にまで下げていませんか?」ということはお伝えしたいです。
(神谷弘一・構成、有高唯之・写真/後編ヘ続く)
姫井由美子(ひめい・ゆみこ)
1959年2月14日、岡山県岡山市出身。岡山大学法文学部第Ⅱ部卒業後、同大大学院法学研究科修了。82年、司法書士試験に合格し、亡父のあとを継いで司法書士・行政書士事務所を開業。99年、岡山県議会議員に初当選し、07年、参議院議員選に出馬、初当選を果たす。
『姫の告白』
登校拒否や初恋、見合い結婚、さらには不倫騒動から家族の絆まで、一介の主婦が政治家にまで上り詰めた、著者の半生を綴った自伝。(双葉社 1260円/税込)
【関連記事】 ぶって姫告白本発売! 自粛された過激内容の“中身”
【関連記事】 新世代のセックスシンボル!? “ぶってぶって姫”の魅力に迫る
【関連記事】 あの“美人議員”がポニーキャニオンからついにデビュー!
【関連記事】 某大手芸能プロに聞く! “美人すぎる”藤川議員のアイドル性
【関連記事】 ギリギリ自民党 アイドル議員を国政に?
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事