エコ活動に没頭する小沢健二の“真意”とは?(後編)
#音楽 #タレント
上映会の後、個人のブログやSNSに書き込まれた感想の中には、「大事な問題に気づかせてくれた」などと賛同する意見がある半面、「以前と方向転換しすぎていて、ついていけない」「グローバリズムの危険性に気づいてほしい、という訴えはわかるが、具体的に何を望んでいるのかが見えない」という否定的な声も上がっていた。上映後には観客とのトークセッションもなされたというが、「批判的な意見に関しては答えず、スルーしていた」などといった書き込みも見られた。
これらの報告が真実なのか、オザケン本人に直接取材を申し込もうと、所属レコード会社のEMI ミュージック・ジャパンに問い合わせるも、「今は当社には在籍しておりません」と、すでにアーティスト契約が切れていることを伝えられた。
「子どもと昔話」を刊行している「小澤むかし話研究所」の小澤俊夫氏にも、『うさぎ!』に関して取材を申し入れたが、「自分自身が書いていないものや、自分自身でない人について、論評することはできません」との返答。さらに、オザケン本人への取り次ぎを依頼するも、「あいにく、当研究所も小沢健二氏への連絡手段を持っていません」と、不可解な理由によって断られる始末。
それならばと、古くからのオザケンファンの目に今の彼はどう映っているのかを聞くべく、何人かの上映会参加者にコメントを求めたが、オザケンの現状に戸惑いを覚えているのか、みな一様に言葉を濁していた。
「それが、どんな生き方か、三時間とか、三日とか、三ヶ月とかで説明することはできません」と『うさぎ! 第六話』にあるように、「灰色との戦い方」を簡単に説明することは、困難なのかもしれない。しかし、ファンのひとりとしては、公共のメディアで具体的な話をしてくれることを願わずにはいられない。たとえそこが、彼にとっては「灰色」そのものの場所であっても。
(岡沢宏志/「サイゾー」4月号より)
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